原作が読みたくなりました Netflix「三体」(ネタバレ感想)

原作が読みたくなりました Netflix「三体」(ネタバレ感想)

中国で三部作2100万部以上を突破し、アジア&翻訳もの初のヒューゴー賞受賞をしたSF作家劉慈欣(リウ・ツーシン)による長編SF小説「三体」を、「ゲーム・オブ・スローンズ」の制作チームによってNetflixがドラマ化。
全8話一気見しました。

3 BODY PROBLEM 2024年米 全8話 16+

 

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ストーリー

1967年、文化大革命で物理学教授の父親を殺された天体物理学者の葉文潔(イエ・ウェンジエ)。絶望した彼女は、極秘軍事施設「紅岸」の巨大なアンテナを用い、宇宙人を地球に呼ぶメッセージを密かに送信。このメッセージを受け、異常気象により生きるのが難しい三体人は地球へ移り住むために出発。到着予定は400年後。
時を経て2024年のイギリスでは、科学者が次々と自殺するという事件が起きていた。オックスフォード大学で物理学を学んだ仲良し5人組であるジン、オギー、ソール、ジャック、ウィルは、恩師の自殺にショックを受ける。

キャスト

通称オックスフォードファイブのオギーに『ゴジラvsコング』のエイザ・ゴンザレス、ジンにジェス・ホン、ソールに『バビロン』のジョヴァン・アデポ、ウィルに『生きる LIVING』のアレックス・シャープ、ジャックにジョン・ブラッドリー
イエ博士にロザリンド・チャオ、彼女の若い時にジーン・ツェン、マイク・エヴァンズにジョナサン・プライス、タチアナにマーロ・ケリー、ソフォンにシー・シムーカ
捜査官ダーシーに『ドクター・ストレンジ』シリーズのベネディクト・ウォン、ウェイドにリーアム・カニンガム、ジンの彼氏ラジに『モーリタニアン 黒塗りの記録』のサーメル・ウスマニ、他マーク・ゲイティスなど。
制作は「ゲーム・オブ・スローンズ」のデヴィッド・ベニオフD.B.ワイス、「トゥルーブラッド」のアレクサンダー・ウー

ネタバレ感想

原作もドラマも大人気の旬の話題作。
原作は未読なので、見終えてから特集記事や人様の感想などを読んでで分かったのですが、
このNetflix版は、三部作の原作の一部を1〜5話にまとめ、残り3話には二部と三部のエピソードが入っているらしい。中国制作のドラマもあり、そちらは一部を30話で描いているらしいので、端折りっぷりが凄い。
舞台が中国からオックスフォードに変わっていたり、登場人物の人種がバラバラなのも今にすれば当然。
ただ、原作では違う時代の登場人物を、同時代にまとめて出すという大改変。
そのためか登場人物のドラマが薄く、イエ博士以外の登場人物の行動の動機が見えにくい。
マーク・エヴァンズが三体を神と崇めている理由が一番理解できなかった。

映像は説得力があり、三体がどういう世界に生きているのかをゲームにして見せた手法は面白かった。
現在の地球人とは比べようがないほど高度な文明を持つ三体。
向こうの攻撃に対し反撃の狼煙をあげるのだけれど、
5話の船を切り刻んだ回はエグかった。
ガンで余命短いウィルには、何か意味があるんだろうとは思っていたけれど、意外でしたね。
エイリアンの侵略話は珍しくないけれど、やってくるのが400年後というのが新鮮。
今回はプロローグとして、三体が地球を侵略に来ることが分かり、
いよいよここから、阻止する方法を考えるところなので、
シーズン2をさっさと作ってくれないと困りますな。

 

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