狂気と喧騒がたどる結末 『バビロン』(ネタバレ感想)

狂気と喧騒がたどる結末 『バビロン』(ネタバレ感想)

バビロン』を観ました。
189分。それほど長さは感じなかったけれど、終盤のアレは必要だったのか?

 

BABYLON 2022年米 189分 R15+

 

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ストーリー

1920年代のハリウッド。サイレント映画の大スター、ジャック・コンラッドが開いたパーティは豪華絢爛、酒池肉林。そこに現れた大スターを夢見る新人女優ネリーと、映画製作を夢見る青年マニーは運命的な出会いを果たし心を通わせる。恐れ知らずで奔放なネリーは、特別な輝きで周囲を魅了しスターへの道を駆け上がっていく。マニーもまた、ジャックの助手として映画界での一歩を踏み出す。成功したかに思えたのも束の間、サイレント映画からトーキーへと移り変わる激動の時代、翻弄された3人が迎えた結末は…。

キャスト

映画スターのジャック・コンラッドにブラッド・ピット、スターを夢見る女優ネリーにマーゴット・ロビー、ハリウッドの一部になりたいマニュエル(マニー)・トレスにディエゴ・カルバ、ゴシップ記者のエリノアにジーン・スマート、ジャズミュージシャンのシドニー・パーマーにジョヴァン・アデポ、レディ・フェイ・ジューにリー・ジュン・リー、裏社会の大物ジェームズ・マッケイに製作総指揮も務めるトビー・マグワイア(好きな役を演っていいと言われ、一番キモい役を選んだとか^^;)、ジャックの親友ジョージにルーカス・ハース、ネリーの父にエリック・ロバーツ、他オリヴィア・ワイルド、キャサリン・ウォーターストン、マックス・ミンゲラ、フリー、オリヴィア・ハミルトン、ローリー・スコーベルなど。
監督は『ラ・ラ・ランド』のディミアン・チャゼル

ネタバレ感想

エロというよりは赤裸々、そしてグロ。
冒頭で既に、思わず画面から目をそらせてしまうシーンあり。
その後の狂乱のパーティシーンが終わって、ようやくのタイトルロール。

1920年台のサイレントムービー(無声映画)からトーキーに変わる変革期のハリウッドを舞台に、成功する者、時代に取り残される者、生き残る者を描いた作品。

ジャック、ネリー、マニーを中心に話は展開。
実在したモデルがいるという登場人物に、キャストはそれぞれしっかりハマっていると思うけれど、自由奔放な役のマーゴット・ロビーはまたかという気がしないでもないし、サイレントからトーキーへの過渡期に波に乗れず没落していったスターの話も目新しくはない。

それでも、映画という大きな歯車の一部になりたいと奮闘し成功するマニーや、大スターだったはずが突然大衆から飽きられ先が見えなくなってしまうジャックを誇張はありつつも丁寧に描いているので、終盤まで目が離せない。
ただ、一旦ハリウッドから去ったマニーが戻ってくるくだりまでは必要なかった気もする。
映画への愛情とその一部である監督自身の想いを描いているのかもしれないけれど、あの映画ハイライトは無い方が良かったなぁ〜。

一部字幕が権利の関係で付けられないパートがあって、そんなことあるんですね〜。

 

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