キャスティングも面白い 『ダム・マネー ウォール街を狙え!』(ネタバレ感想)

キャスティングも面白い 『ダム・マネー ウォール街を狙え!』(ネタバレ感想)

2020年の実話を元にした『ダム・マネー ウォール街を狙え!』を観ました。
株騒動の話だけれど分かりやすく、群像劇風に描いてあって、癖ありキャストの配役がまた面白かったです。

 

Doum Money 2023年米 105分

 

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ストーリー

コロナ禍の2020年、マサチューセッツに暮らすキース・ギルは普通の会社員として働くかたわら、自称投資アドバイザー“ローリング・キティ”として動画配信もしていた。時代遅れで倒産間近と囁かれているアメリカ各地の実店舗でゲームソフトを販売するゲームストップ社株に全財産5万ドルをつぎ込み、不当に過小評価されているとSNSで訴え続けていた。すると彼の主張に共感した大勢の個人投資家がゲームストップ株を買い始め、21年初頭に株価は大暴騰。同社を空売りして儲けていたヘッジファンドの大富豪たちは大慌て。メディアにも取り上げられ、さらに株価は高騰し…。

キャスト

キース・ギルにポール・ダノ、ヘッジファンド”メルビン・キャピタル・マネジメント”のゲイブ・プロトキンにセス・ローゲン、『フェイブルマンズ』でも共演してましたね。
キースの妻キャロラインに『モーリタニアン 黒塗りの記録』のシャイリーン・ウッドリー、キースの弟ケビンにピート・デヴィッドソン、ヘッジファンドのスティーブ・コーエンに”キングピン”ヴィンセント・ドノフリオ、”シタデル”のケン・グリフィンにニック・オファーマン、株取引アプリ”ロビンフッド”のブラッド・テネフにセバスチャン・スタン
個人投資家で看護師のジェニーに『バービー』のアメリカ・フェレーラ、ゲームストップで働くマルコスに『イン・ザ・ハイツ』のアンソニー・ラモス、マルコスの上司ブラッドにデイン・デハーンなど。
監督は『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のクレイグ・ギレスピー

ネタバレ感想

自分は全く知らなかった、もしくはニュースで聞いていてもスルーしていたアメリカの「ゲームストップ株騒動」。
2021年に個人投資家たちがコンピュータゲーム小売店ゲームストップの株価をつり上げた騒動を書いたベン・メズリックのノンフィクションを基に描かれています。
コロナ禍で独りで過ごす時間が増えネットの影響が大きかったこと、
”ロビンフッド”という手数料なしで株の売買が出来るアプリが出来たこと、
それぞれいろんな動機がありながら、キースに共感し株を買ったことが、
一大ムーブメントを起こします。
慌てたのはヘッジファンドの資産家、勢いになす術もなく、ファンド閉鎖に追い込まれました。

この騒動を、個人の視点から描いたので分かりやすい。
きっかけとなったキースと彼の家族はもちろん、
株を買ったエッセンシャルワーカーのジェニーや、
ローンを抱える学生、ゲームストップの店舗で働くマルコスなど。
一方のヘッジファンド側、落ち込むのはゲイブ・プロトキンだけで、他の2人は面白がる余裕があるのが憎たらしい。
それでも、公聴会に呼ばれる事になったのは不本意みたいでしたが、コロナ禍だからかオンライン開催。
”ウィンターソルジャー”セバスチャン・スタンのいかにも胡散臭い感じと、
ずっとマスク姿なので最後にやっと気づいたデイン・デハーンの嫌な上司っぷりが、
個人的にツボでした♪( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

 

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