メディアに求めたいのはこの姿勢 『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』(ネタバレ感想)

メディアに求めたいのはこの姿勢 『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』(ネタバレ感想)

地元でやっと公開となった『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』を観たのですが、もう配信もDVDリリースもされてるジャン!遅いジャン!(>_<)
いや映画は、見応えあったんですけどね。( ̄∀ ̄*)イヒッ

She Said 2022年米 135分

 

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ストーリー

2017年、ニューヨーク・タイムズ紙の記者ジョディ・カンターは、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが、その絶大な権力を利用し、女優や自社の女性従業員に対して性的暴行を繰り返していたとの情報をつかむ。しかし取材を進めても、報復やキャリアへの悪影響を恐れる被害女性たちの口は重く、なかなか決定的な証言を得られず難航。取材チームにミーガン・トゥーイーも加わり、2人は徐々に事件の真相へと迫っていく。

キャスト

ニューヨーク・タイムズ紙のミーガン・トゥーイーに『プロミシング・ヤング・ウーマン』のキャリー・マリガン、ジョディ・カンターに『ニューヨーク 親切なロシア料理店』のゾーイ・カザン、レベッカ・コルベットにパトリシア・クラークソン、ディーン・バケットに(個人的には『シティ・オブ・エンジェル』のカシエル)アンドレ・ブラウアー。
被害者のローラ・マッデンにジェニファー・イーリー、ゼルダ・パーキンスに『ザ・ホエール』のサマンサ・モートンアシュレイ・ジャッドグウィネス・パルトロ(声のみ)は本人役での出演。
監督はマリア・シュラーダー

ネタバレ感想

セクハラの告発というと『スキャンダル』を思い出しますが、こちらは記事による告発なので『スポットライト 世紀のスクープ』に近い感じ。もちろん実話。
セクハラや性的暴行などの性犯罪被害の体験を告白・共有する「#MeToo運動」が世界的に広まったきっかけとなった、ハーヴィー・ワインスティーンの長年のセクハラを告発するニューヨーク・タイムズ紙の記事がでるまで。

被害にあった女性達は、セクハラに遭ったことでの身体的精神的苦痛の上に、周囲に話しても誰も助けてくれない孤立感、逆に圧力を掛けられ示談に応じたことで絶望もしていて、声を上げることが出来なくなっている状態。
また示談という名の口封じされている被害者から根気強く話を聞き出し、遂に示談をしていない被害者へ辿り着く過程がスリリングな社会派サスペンスとなっています。

聞くだけで気持ち悪いワインスティーンの稚拙だけれど執拗な手口、手当たり次第に女性を襲うのに周囲が忖度して庇い、誰も止めないので増長し被害者は増える一方。何処かの国のマスコミと政府みたい。
そんな状況でも諦めず記事にしたニューヨークタイムズ紙の2人の記者ミーガンとジョディも幼い子供を抱えた母親で、この2人に何かあったらどうしようと、観ている方はハラハラ。
結果は分かっていても、最後まで目が離せませんでした。
当時の恋人グウィネス・パルトロウから相談を受けていたブラッド・ピットのPLAN B製作です。

 

 

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