日頃映画はマーベル系を除いてほぼお一人様なのですが、久しぶりに職場のOさんと。
公開からまだ1週間なのに、金曜レイトで観客5名(つД`)ノ
コロナが怖い時期なので密集していないのは良いことですが、ますます洋画の公開数が減りそうで辛い。
BOMBSHELL 2019年米 109分
ストーリー
2016年に実際に起きた、大手保守系ニュース専門局FOXテレビのCEOでアメリカTV界の帝王と恐れられたロジャー・エイルズによる女性キャスターたちへのセクハラが、グレッチェン・カールソンによって告発された事件の映画化。
FOXニュースのトップ・キャスター、メーガン・ケリーは、大統領候補ドナルド・トランプの女性蔑視な性格を討論会番組で追及したことからトランプの目の敵にされ、トランプ支持者の攻撃にさらされる。そんな時かつてのライバルでFOXを解雇されたグレッチェン・カールソンがFOXテレビのCEO、ロジャー・エイルズをセクハラで告発。エイルズのワンマン会社であるFOX、キャスター達は保身か真実かで騒然とする。
キャスト
メーガン・ケリーにシャーリーズ・セロン、グレッチェン・カールソンにニコール・キッドマン、ケイラにマーゴット・ロビー、ロジャー・エイルズにジョン・リスゴー、ルパート・マードックにマルコム・マクダウエル。
他、ケイト・マッキノン、アリソン・ジャネイ、アリス・イヴなど。
監督は『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』のジェイ・ローチ。
ネタバレ感想
もう冒頭からシャーリーズ・セロンにビックリ!まず声が全く違います。
顔もまるっきりの別人なので、これはメイクアップのカズ・ヒロさんがアカデミー賞を取ったのも納得。
実話の映画化ですが、ロジャー・エイルズについては知りませんでした。この事件後エイルズは病気で他界し、カールソンはFOXと手打ちをした様で。
映画界でも大物プロデューサーのハーヴェイ・ワインスティーンがセクハラで逮捕されたのは記憶に新しいところ。(明るみに出て逮捕となったのは良いけれど『エジソンズ・ゲーム』の公開が3年も遅れたことに憤ってます −_−#)
FOXニュースは保守系で共和党支持、FOXニュースを見ているのも共和党支持者、メーガンはトランプからのしつこいハラスメント、トランプ支持者からのバッシング、観ていてトランプにも支持者にも気分が悪くなります。
エイルズだけでなくFOXニュース社の内部に蔓延るセクハラにも呆れるばかり。
一番腹が立ったのは、餌食となるスケープゴートを招き入れる秘書。
野心を取るか尊厳を取るか、選択を迫られる女性。
そこへ起こる告発、結果としてグレッチェンが勝訴しますが、爽快感はありません。
負けた者は首を切られ、勝った方も傷だらけ、それでも譲れない譲ってはならない闘い。
割り切れない気持ちの表現もリアルでした。
アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたシャーリーズ・セロン、助演女優賞ノミネートのマーゴット・ロビーはもちろん、キャストはみんな良かったけれど、極端じゃない普通っぽいケイト・マッキノンが新鮮でした。