遊び心が響かなかった 『ドライブアウェイ・ドールズ』(ネタバレ感想)

遊び心が響かなかった 『ドライブアウェイ・ドールズ』(ネタバレ感想)

ファーゴ』や『ノーカントリー』など、兄弟で監督を務めてきたコーエン兄弟の弟、イーサン・コーエンの初単独監督作『ドライブアウェイ・ドールズ』を観ました。
ブラック・コメディだろうとは思っていたのですが〜。

Drive-Away Dolls 2023年米 85分 PG12

 

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ストーリー

レズビアンのジェイミーとマリアン。ジェイミーは浮気がバレ恋人スーキーと破局、マリアンは日々の生活に行き詰まりを感じ、気分転換にマリアンの叔母が住むフロリダ州タラハシーへドライブを思いつく。車を持っていないため、車の配送(=ドライブアウェイ)の仕事を請け負いアメリカ縦断のドライブに出かける。しかし、2人が乗った車は、本来受取はずだったギャングと間違えらたもので、車のトランクに入っているスーツケースを取り戻そうとするギャングたちから追われるはめに。さらにジェイミーの元カノの警察官や上院議員までも巻き込み、事態は思わぬ方向へと発展していく。

キャスト

ジェイミーに『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のマーガレット・クアリー、マリアンにジェラルディン・ビスワナサン、スーキーに『レディ・バード』のビーニー・フェルドスタイン、他『カラーパープル』のコールマン・ドミンゴ、「クイーンズ・ギャンビット」のビル・キャンプ、「マンダロリアン」のペドロ・パスカル、『オッペンハイマー』のマット・デイモン、マイリー・サイラスなど。
監督はイーサン・コーエン

ネタバレ感想

イーサン・コーエン監督作くらいの前情報で観たら、下ネタ全開でした。

ジェラルミンのスーツケースを抱えて人待ち顔のペドロ・パスカル
あっさり殺されスーツケースを奪われます。
1999年、ヒッピーの時代でも無いけれど、セックスに明け暮れ、セックスのことしか頭にないジェイミーと、堅物の友人マリアン、レズビアンの2人が車の配送の仕事でドライブに出るロードムービー。
ロードムービーは好きなんですけど、レズビアンバー巡りにセックスの話題だけ。
スーツケースを奪うために追いかけてくるギャングの会話はちょっと面白かったけど、結末は肩透かし。
本来笑いどころなところで、さっぱり笑えない。
終盤にようやくスーツケースの中身が分かりますが、それが思いっきり下ネタ。
取り戻そうとする上院議員、確かに外部に漏れるとスキャンダルではあるけれど、
知らぬ存ぜぬで通せば良さそうなもんだし、結局ペドロ・パスカルは何者だったんだ?

監督の遊び心は、自分には全く響きませんでした。┐(-。ー;)┌ヤレヤレ

 

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