ベネチアには亡霊がよく似合う 『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』(ネタバレ感想)

ベネチアには亡霊がよく似合う 『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』(ネタバレ感想)

アガサ・クリスティの生んだ名探偵エルキュール・ポアロ。
オリエント急行殺人事件』、『ナイル殺人事件』に続くケネス・ブラナー版ポアロシリーズ第3弾。
今作はイタリアの水上都市ベネチアが舞台ですよ〜♪

 

A Haunting in Venice 2023年米 103分

 

Advertisement

 

ストーリー

ベネチアで隠遁生活を送っていたポアロの元へ作家のオリヴァがハロウィーンの降霊会に誘いにくる。
超常現象など一切認めないポアロは、霊媒師レイノルズのトリックを見破るべく、降霊会に参加することに。
ところがその降霊会で、招待客が何者かに殺害される事件が発生。
亡霊の仕業と疑われる中、ポアロにさえ亡霊の存在が見え始め…。

キャスト

エルキュール・ポアロにケネス・ブラナー、ボディガードのヴィターレ・ポルトフォリオにリッカルド・スカマルチョ、ミステリー作家のアリアドニ・オリヴァにティナ・フェイ、娘アリシアを亡くし降霊会を開くオペラ歌手ロウィーナ・ドレイクにケリー・ライリー、家政婦のオリガ・セミノフに『ハウス・オブ・グッチ』のカミーユ・コッタン、ドクター・フェリエに『ハート・オブ・ストーン』のジェイミー・ドーナン、息子のレオポルドにジュード・ヒル、そういえば『ベルファスト』でも親子役でした。アリシアの元婚約者マキシム・ジェラードにカイル・アレン、霊能者のレイノルズに『エブリンシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のミシェル・ヨー、他アリ・カーン、エマ・レアードなど。
監督・製作・主演にケネス・ブラナー

ネタバレ感想

『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』と来たら、次は『地中海殺人事件』かと思えば、
『ベネチアの亡霊』ん?聞いたことない。
原作は1969年発表の「ハロウィーン・パーティ」。
季節的にはちょうど良いし。舞台がベネチアというのもなんだかタイムリー。

探偵家業を引退し、ベネチアで隠遁生活を送っているポアロ。
ある日昔馴染みの作家が訪ねて来て、降霊会に誘われる。
超常現象を全く信じないポアロは霊能者のトリックを見破るために参加するが、
彼の行くところには必ず殺人が起きる。

ミステリーにホラー風味が加わるのがなかなか新鮮。
舞台のベネチアが雰囲気をそそるし、103分という尺も良い。
登場人物も少ないので、人間関係も分かりやすい。
ポアロシリーズは解決して良かったではなく、人間の業を見せつけられて、
後味が寂しかったり辛かったりするのだけれど、
引退なんて辞めちまえと、ちょっと前向きに終わるかな。
さて、次作はできるのかしらん?

 

Advertisement

映画の旅カテゴリの最新記事