アンドレア・ライズボローのオスカーキャンペーンで話題になった『To Leslie トゥ・レスリー』。
ひっそり上映が始まっていたのに気づいて、慌てて観に行きました。
To Leslie 2022年米 119分
ストーリー
テキサス州西部の街で宝くじに当選し、高額の賞金を手にしたシングルマザーのレスリー。数年後にはそのお金を使い果たし、酒に溺れ行き場を失ったレスリーは、息子のジェームズやかつての友人ナンシーとダッチのもとへ向かうが、酒をやめられない彼女に愛想を尽かす。モーテルの経営をしているスウィーニーに情けをかけられたレスリーは、それをきっかけに人生を立て直そうとする
キャスト
レスリーに『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』のアンドレア・ライズボロー、アカデミー主演女優賞ノミネート。息子のジェームズにオーウェン・ティーグ、ナンシーに『スキャンダル』のアリソン・ジャネイ、ダッチにスティーブン・ルート、スウィーニーに『バッドガイズ』のマーク・マロン、ロイヤルにアンドレ・ロヨなど。
監督はマイケル・モリス。
ネタバレ感想
アンドレア・ライズボローは、作品ごとにキャラをガラッと変化させるので、最近やっと見分けがつくようになるくらい演技は上手いと思っていましたが、グウィネス・パルトロウ、シャーリーズ・セロン、エイミー・アダムス、ジェーン・フォンダ、ローラ・ダーン、ケイト・ウィンスレット、ケイト・ブランシェットらが彼女の本作の演技をSNSで絶賛したのがオスカーノミネートに繋がったことが話題になりました。
レスリーは宝くじに高額当選(190,000ドル・日本円で約2,500万円)したもの数年で使い果たし、酒に溺れる日々。
家もなくお金もなく、息子や親、友人にも見放され自暴自棄になりながらも、あるきっかけから人生を立て直します。
具体的に、宝くじが当たってから現在までのレスリーについては描かれず、大金を何に使って無くなったのかとか、ナンシーやダッチが何者なのかさえよく分からないのですけど、皆がなぜ彼女に怒り嫌っているのかは、酷い生活ぶりを見ていると分かります。
拒絶されるだけだったのに、救いの手を差し伸べるスィーニー。
ただ助けるだけでなく真実を言う彼の言葉から、自分で立ち直るレスリー。
自暴自棄になり堕ちるのも、這いあがろうと決めるのも自分。
昔息子に勧められたダイナーをやろうと決意し、宝くじ無しで夢を叶えます。
その頑張りが身を結び、友人と息子との絆を取り戻せたラスト。
結局自分次第なんですよね〜。
なかなかシビアな話で、鑑賞後尾をひきました。