■黒く塗りつぶせ！も埋めていかなきゃと、録画消化で『ビール・ストリートの恋人たち』を見ました。
純愛なんですね〜。
If Beale Street Could Talk 2018年米 119分
ストーリー
1970年代のニューヨーク。19歳の黒人女性ティッシュは22歳のファニーと幼なじみから恋人になった。ところが、白人警官の怒りを買ってしまったファニーは、強姦の罪をでっち上げられ留置所送りとなってしまう。その直後、ファニーの子を授かったことが判明したティッシュは、子どもが生まれてくるまでにファニーを自由の身にするため、母のシャロンをはじめ家族や周囲の人たちの協力を得ながら、無実の証明に奔走していくティッシュだったが…。
キャスト
ティッシュにキキ・レイン、ファニーに『21ブリッジ』のステファン・ジェームズ、ティッシュの母シャロンにレジーナ・キング、本作でアカデミー賞助演女優賞受賞、姉のアーネスティンに「ワンダヴィジョン」のテヨナ・パリス、父ジョーゼフに『マ・レイニーのブラックボトム』のコールマン・ドミンゴ。
ファニーの親友ダニエルに『ブレット・トレイン』のブライアン・タイリー・ヘンリー、ペドロシートに「キャシアン・アンドー」のディエゴ・ルナ、弁護士のヘイワードに『ジュディ 虹の彼方に』のフィン・ウィットロック、ピエトロに「マンダロリアン」シリーズのペドロ・パスカル、大家のレヴィーに『６アンダーグラウンド』のデイブ・フランコ、ベル巡査にエド・スクラインなど。
監督は『ムーンライト』のバリー・ジェンキンズ。
ネタバレ感想
アメリカ黒人文学の巨匠ジェイムズ・ボールドウィンの同名小説の映画化。
『ムーンライト』同様、人種差別に苦しむ中での純愛でした。
恋人ファニーが無実の罪で投獄され、そんな時に妊娠が発覚したティッシュ。結婚に反対しているファニーの家族は、彼の無実を晴らすことに消極的で、ティッシュのために彼女の家族が懸命に働きかけるものの結局上手くいかず、ファニーの無実を晴らせないまま子供が産まれ育っていく、というラストで終わります。
理不尽な環境の中でも諦めずに愛を貫く2人。
そんな2人を助けようと奔走する家族、弁護士、偏見なく住まいを貸してくれようとする家主レヴィー。
映画の舞台は1970年代だけれど、現状もあまり変わってないのが悲しい。
無償の愛は美しいけれど、いつまで経ってもなくならない人種差別に憤りを感じた方が強かったです。
