良いコンビになってきたかな 『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(ネタバレ感想)

良いコンビになってきたかな 『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(ネタバレ感想)

TVシリーズ「岸辺露伴は動かない」の劇場版『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』を観ました。
フランスのルーヴル美術館とフュチュロポリス社が2005年より実施してきたプロジェクトの第5弾としてオファーされ、2009年に発表された荒木飛呂彦の漫画作品(ルーブル美術館に初めて展示された日本の漫画らしい)の実写映画化。

 

Rohan au Louvre 2023年日本 118分

 

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ストーリー

特殊能力を持つ漫画家の岸辺露伴。オークションリストのある絵を見て、かつて青年時代に聞いた「この世で最も黒く邪悪な絵」のことを思い出す。興味を持った露伴は、その絵がルーヴル美術館に所蔵されていると知り、編集者の泉京香とともにフランスへ取材に向かう。しかし不思議なことに、その“黒い絵”の存在は美術館職員ですら誰も知らなかった。

キャスト

岸辺露伴に高橋一生、泉京香に飯豊まりえ
奈々瀬に木村文乃、露伴の祖母に白石加代子、青年期の露伴に長尾謙杜(なにわ男子)。
辰巳に安藤政信、エマに美波、他池田良前原滉中村まこと増田朋弥など。
ドラマ版に引き続き、監督は渡辺一貴、脚本は小林靖子、音楽は菊地成孔、原作は荒木飛呂彦。

ネタバレ感想

2020年12月に第1期(第1話~3話)、21年12月に第2期(第4話~6話)、22年12月に第3期(第7話、8話)に放送されたTVドラマ「岸辺露伴は動かない」。
満を持しての映画化。

摩訶不思議な事象に岸辺露伴が巻き込まれるこのシリーズ、
ミステリー的な謎解きも面白いけれど、
ロケ地なども魅力的。
岸辺露伴の自宅になっている国指定有形登録文化財の葉山の加地邸も素敵だけど、今回祖母の家になっている登録文化財第一号の会津東山温泉 向滝やオークションシーンの横浜ホテルニューグランドも趣があって素敵。
そしてパリ、ルーブル美術館ですよ。
流石に地下倉庫のシーンは別の場所での撮影みたいですが、実際にルーブルにもこういう倉庫があるらしくて、
さすが「オペラ座の怪人」のパリだなぁ〜と。
まさに「人間の手に負える美術館じゃない」私もそんな気がします。

最初のオークションシーンから、青年期の露伴と奈々瀬との出会いの回想、
現在に戻ってルーブルのシーンでの謎解きがクライマックスなのかと思っていたら、
締めは黒い絵のルーツ、遠い過去でした。

謎解きメインだったTVシリーズと比べると、尺が長い分露伴の内面に踏み込んできた感じ。
天然キャラ泉君の意外に鋭いところもあったし。
このコンビが見どころなシリーズではありますね。
他のキャラが印象に残らないのは残念。
一つ納得いかなかったのは、山村仁左衛門には「ヘブンズ・ドアー」が効かなかったのに、
なぜ奈々瀬には効いたのか?

 

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