お金よりもサバイバル能力 『逆転のトライアングル』(ネタバレ感想)

お金よりもサバイバル能力 『逆転のトライアングル』(ネタバレ感想)

第95回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、第95回アカデミー賞3部門ノミネートの『逆転のトライアングル』を観ました。
予想はしてたんだけど、中盤の○○&○○まみれパートがキツかったですね〜。(;´・`)>ハァ...
最近の映画って必ず嘔吐シーンがある気がするんですけど、流行り?

 

Triangle of Sadness 2022年スウェーデン/ドイツ/イギリス/フランス 147分

 

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ストーリー

インフルエンサーで売れっ子モデルのヤヤは豪華客船のクルーズ旅に招待され、モデルの恋人カールと一緒に参加する。
彼ら以外の乗客はロシアの新興財閥や武器商人をはじめ大富豪ばかり。セレブたちの豪華クルーズは、高額チップのためならどんな無理難題も笑顔で従う客室乗務員たちと、料理や清掃を担当する裏方スタッフたちによって支えられていた。
楽しい旅になるはずが、嵐や海賊に襲われ…。

キャスト

ヤヤ役のチャールビ・ディーンは、なんと昨年他界しているんですね。ご冥福をお祈りします。
カールに『キングスマン:ファースト・エージェント』のハリス・ディキンソン、豪華客船のアル中船長にウディ・ハレルソン、トイレ係のアビゲイルにドリー・デ・レオン、お客様係のポーラにヴィッキ・ベルリン、ロシアの富豪ディミトリにズラッコ・ブリッチ、他イリス・ベルベン、ジャン=クリストフ・フォリー、ヘンリック・ドーシンなど。
監督は『フレンチアルプスで起きたこと』『ザ・スクエア 思いやりの聖域』のリューベン・オストルンド

ネタバレ感想

映画は3つの章から構成されていて、1章はカールとヤヤ、2章は船、3章は無人島での話になっています。
第1章ではカールとヤヤが恋人同士でありながら、レストランの支払いをどちらがするかに始まり、優位に立つのはどちらかでやり合う姿に┐(-。ー;)┌ヤレヤレ

2章では、ヤヤが招待された豪華客船クルーズに乗り込んだ2人。
他のゲストは有機肥料で富を築いたロシア人や武器商人のイギリス人夫婦などの富裕層と、彼らの世話を身近でする客室係は若いヨーロッパ系、そして掃除や料理、警備などをする下層階級はアジアやヒスパニック系。
ゲストの思いつきに振り回される乗務員たちの姿にうんざりする上に、悪天候の中の食事会で上からも下からも大洪水な様子にしばらく画面を直視できない時間が結構長い。(>_<)

3章では、海賊に襲われ客船は沈没。無人島に流れ着いた数名が水を飲むこともできない中、救命ボートで流れ着いたトイレ係のアビゲイル。火を起こし魚を取るというサバイバル能力で一気に地位が逆転します。

最後のオチはまあ予測できるのですが、最終的にどうなったかは観客に委ねられる形で終わります。
人間の業をいろいろ見せられる映画でしたね。
ちょっと『ザ・ビーチ』を思い出しました。

 

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