昔々あるところに 『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(ネタバレ感想)

昔々あるところに 『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(ネタバレ感想)

第89回アカデミー賞で長編アニメ映画賞にノミネートされた『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』をようやく見ました。
これ、凄いですよ!目が離せません!

 

Kubo and the Two Strings 2016年米 103分

 

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ストーリー

三味線の音色で折り紙に命を与え、意のままに操るという、不思議な力を持つ少年・クボ。幼い頃、闇の魔力を持つ祖父にねらわれ、クボを助けようとした父親は命を落とした。その時片目を奪われたクボは、最果ての地まで逃れ母と暮らしていたが、更なる闇の刺客によって母さえも失くしてしまう。父母の仇を討つ旅に出たクボは、道中出会った面倒見の良いサルと、ノリは軽いが弓の名手のクワガタという仲間を得て、母に言われたとおり父の刀・鎧・兜を見つけ出す。しかし執拗に追っ手に狙われ、仲間もなくし遂に祖父である〈月の帝〉と相対する。

声のキャスト

クボにアート・パーキンソン、猿/母にシャーリーズ・セロン、クワガタ/ハンゾウにマシュー・マコノヒー、闇の姉妹にルーニー・マーラー、月の帝/祖父にレイフ・ファインズ、他ジョージ・タケイ、ケイリー・ヒロユキ・タガワ、ブレンダ・ヴァッカロなど。
監督は『バンブルビー』のトラヴィス・ナイト、制作会社はライカ

ネタバレ感想

封建時代の日本が舞台なのにアメリカ産、しかも3Dストップモーションアニメ。
トンデモなところが一切ない。
日本で作られたものではないのが悔しいくらい。
長編アニメ映画賞の他にアニメ映画では『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』以来の視覚効果賞にもノミネート。

祖父に襲われ父と片目を亡くしたクボ、三味線の弾き語りで日銭を稼ぎ、弱っている母と一緒にひっそりと暮らしている。ある日日暮までに家に帰れなかったクボは、母の妹である闇の姉妹に襲われ、母も亡くし一人ぼっちになってしまう。猿とクワガタという味方を得て旅を続けるうちに、家族のような幸せな時を過ごすが、実は2人は両親の化身でした。

冒頭の、クボが折り紙を使って三味線の弾き語りで物語を語るのに引き続き、折り紙の代わりにクボ自身が物語を紡いでいきます。日本的ではないものもありますが、巻物の様に滑らかに描かれる映像が、キャラクターも背景も美しく、見入ってしまいます。
時代劇で古典の様なお話だけれど、実は時代を問わない普遍なストーリーを最新のテクノロジーで描いた、天晴れな作品、お薦めです。

 

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