アカデミー賞の発表があると、未見の過去関連作品の塗りつぶしを思い出します。( ̄∀ ̄*)イヒッ
というわけで、Netflixで『Mank/マンク』を見ました。
主人公が何者かも知らず、『市民ケーン』も実は未見状態で見ましたけど、
ちゃんと面白かったですよ。
Mank 2020年米 132分
ストーリー
脚本家マンクはアルコール依存症に苦しみながら、オーソン・ウェルズに依頼された脚本「市民ケーン」の締め切りに追われていた。執筆中、脚本のモデルになった新聞王ハーストや彼の愛人女優のマリオンらとの出会いを回想する。
キャスト
ハーマン・J・マンキウィッツ(通称マンク)に『裏切りのサーカス』のゲイリー・オールドマン、新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストに『キングスマン:ファースト エージェント』のチャールズ・ダンス、彼の愛人で女優のマリオン・デイヴィスに『マンマ・ミーア!』のアマンダ・サイフリッド、マンクの妻サラに『エジソンズ・ゲーム』のタペンス・ミドルトン、筆記者のリタに『トールキン 旅のはじまり』のリリー・コリンズ、オーソン・ウェルズに『生きる LIVING』のトム・バーク、MGMのメイヤーのアーリス・ハワードなど。
監督は『ゴーン・ガール』のデヴィッド・フィンチャー、脚本は父ジャック・フィンチャー。
ネタバレ感想
前述したとおり、予備知識なしで見ちゃったので、
マンクが書いているのが『市民ケーン』の脚本というのも終盤まで分かりませんでした。( ̄∀ ̄*)イヒッ
ほとんどが実在の人物で、伝記的な映画ですが、フィクション部分も結構あるみたい。
この映画の脚本を書いたフィンチャー監督の父親はジャーナリストだったそう。
脚本執筆中の現在のマンクが、過去の出来事を回想する形で話は進みます。
回想シーンには、オーソン・ウェルズがマンクに脚本を依頼した経緯は描かれていなくて。
主に『市民ケーン』のモデルとなったハーストやマリオンとの出会いや彼が主催するパーティでのシーンと、
1934年のカリフォルニア州知事戦で、民衆の支持を得たアプトン・シンクレアを落選させるため、
ハーストやMGMのメイヤーらが妨害工作をした経緯が描かれます。
世界恐慌からの貧困を無くそうとするシンクレアを、
自分が所属している映画業界が汚い手段で妨害したことに、嫌気がさして脚本を引き受けたのか、
脚本家としての意地を見せたのか。
『市民ケーン』は、ハーマンらの妨害で著しく評価が下がったものの、
アカデミー賞で脚本賞は受賞。
いまだにアメリカ映画のベスト作品上位にもランクイン。
見ておいた方が、この映画もより面白かったことは間違いないですね。