録画消化で『籠の中の乙女』を見ました。
ヨルゴス・ランティモス監督作って、やっぱりよく分かりませんな。
Κυνόδοντας: Dogtooth 2009年ギリシャ 96分 R18+
ストーリー
ギリシャ郊外でプール付きの豪邸に暮らすとある裕福な家庭。3人の子どもたちは両親に大切に育てられ、生まれてから一度も外の世界に出たことがなかった。それは、世の中の汚らわしきものの影響から守るため。両親は外の世界がいかに恐ろしいかを様々な形で信じ込ませ、従順な子どもたちも清潔で安全な家の中で不満を感じることなくすくすくと成長していった。やがて年頃となった長男の性欲を処理するため、父親は金で雇った女性をあてがうことに。しかし外の世界からやって来た女性の出現に長女の好奇心が刺激され、両親が懸命に守ってきた無菌環境にはいつしか小さな綻びが生じはじめる。
キャスト
父にクリストス・ステルギオグル、母にミシェル・ヴァレイ、長女にアンゲリキ・パプーリァ、次女にマリー・ツォニ、長男にクリストス・パサリス、クリスティナにアナ・カレジドゥなど。
監督は『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス。
ネタバレ感想
なんだかメルヘンっぽい邦題ですけど、原題は「犬歯」。
妻も子供も家の敷地内から出さない男。
家族をまるで飼い犬の様に扱い、犬の様に吠える練習をさせたり、甘えるときにやたら舐める。
父と呼ばれるその男は子供達に、犬歯が生え変わったら外へ行けると教えていて、長女が自分で犬歯を折って父の車のトランクに隠れて、その車を父が運転して外へ出るところで終わります。
年頃の長男の性処理のために女性をあてがうとか、その外から連れてきた女性から外の情報が長女に伝わったことで激怒し、女性を殴り倒すとか、結局長男と娘たちを〜とか気持ち悪いシーンもいろいろ。(まあ、映画全体がうっすら気持ち悪いとも言えるけど^^;)
あと、猫好きは見ない方がいいかも知れない。(;-_-) =3
考え始めるとず〜っと疑問符で頭が一杯になって思考が止まるので、なぜ?という問いは置いておいて見るのですけれど、意図や目的があるとしてもさっぱり分からない。
展開も読めないから先が気になって最後まで見てしまう映画ですね。
2009年の第62回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞、第83回米アカデミー賞で外国映画賞にノミネート、ランティモス監督作って賞レースには強いですけど、なぜ?