伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ第2作、小説「マリアビートル」を、ハリウッドで映画化した『ブレット・トレイン』を公開初日鑑賞。
原作が面白いからといって、この映画を真剣に観ちゃあダメですよ!
Bullet Train 2022年米 126分 R15+
ストーリー
精神的にまいってセラピーにかかっている自称「運の悪い殺し屋」レディバグは、ハンドラーのマリアからリハビリとして、京都行きの新幹線の車内でブリーフケースを盗み品川で降りるだけの簡単な仕事を依頼される。
スムーズにブリーフケースを見つけ、いざ降りようとしたところへ、ちょうど乗り込んできたウルフに突然襲いかかられ、応戦するレディバグだったが、銃を置いてきたことに気づき…。
キャスト
レディバグにブラッド・ピット、マリアにサンドラ・ブロック、木村に『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』のアンドリュー・小路、木村の父エルダーに真田広之、二人組の殺し屋レモンに『エターナルズ』のブライアン・タイラー・ヘンリー、タンジェリンに『キングスマン:ファースト・エージェント』のアーロン・テイラー=ジョンソン、サン(息子)にローガン・ラーマン、ホーネットに『ジョーカー』のザジー・ビーツ、プリンスにジョーイ・キング、ウルフにラッパーのバッド・バニー、車掌にTVシリーズ「HEROES」のマシ・オカ、乗務員に『スーサイド・スクワッド』の福原かれん、ホワイト・デスにマイケル・シャノン、他カメオでチャニング・テイタムなど。
監督は『デッドプール2』のデヴィッド・リーチ。
ネタバレ感想
日本から猛烈に売り込んでハリウッド映画化を勝ち取ったらしい本作。
こんな新幹線ないよねとツッコむよりも、面白がる方が良いみたい。
でも音楽はわざわざ日本語のを使わなくても良かったな。逆に耳についちゃったよ。
原作では主人公の木村と、エルダーにプリンスあたりは割と真面目で重めなストーリー展開に対し、
始終自分の運の悪さをボヤいているレディバグは、殺されそうになりながらも相手が勝手に死んでくれるドタバタ喜劇。
新幹線に飛び乗ったり、窓を突き破ったりには流石に笑った。
血飛沫は飛びまくり、顔は吹き飛ばされとゴア描写たっぷりだけど、エグくはないので大丈夫。( v ̄▽ ̄)
ラストでこの新幹線に集められた殺し屋の因縁が明かされ、その種明かしが原作のキモだったのではと思うけど(未読)、その辺が割とさら〜っと流れるのが勿体無い。
(個人的にはラスボスが誰か知らなかったので、誰なのかを楽しみに観られたけど)
ゴア描写たっぷりでラストで設定がひっくり返される感じだと、クエンティン・タランティーノの『レザボア・ドッグス』を思い浮かべてしまうのだけれど、比べるほどでは到底なくて残念。( ̄∀ ̄)
まあ、無駄に豪華なキャスト陣を見るだけでも楽しい。
ブラピが『ザ・ロストシティ』に出演したのが、サンドラ・ブロックが今作に出たお礼だったみたいだけど、(もう1人もなぜか出演してるし( ̄m ̄〃)ぷぷっ!)
超カメオ出演のライアン・レイノルズも、彼主演のデヴィッド・リーチ監督作にブラピが出てた事を思い出しました。
変な役好きだなぁ、ブラピ。