『ハンターキラー 潜航せよ』 『バトルシップ』が好きな人はハマりそう(ネタバレ感想)

『ハンターキラー 潜航せよ』 『バトルシップ』が好きな人はハマりそう(ネタバレ感想)

またジェラルド・バトラー無双の映画かと思いきや、噂通りの本格潜水艦映画でした。
スリリングな海中&陸上戦に手に汗握りながら、胸アツな展開に興奮しましたよ。

HUNTER KILLER  2018年英 122分

 

ストーリー

ロシア近海で1隻の米海軍原子力潜水艦が姿を消した。ジョー・グラス艦長率いる攻撃型原潜“ハンターキラー”は捜索に向かった先で、無残に沈んだロシア原潜を発見、生存者の艦長を捕虜とする。同じ頃、地上ではネイビーシールズ精鋭部隊の極秘偵察により、ロシア国内で世界を揺るがす壮大な陰謀が企てられていることが判明する。
未曾有の緊急事態を回避するため、ハンターキラーには限りなく0に近い成功率の任務が下る。それは、絶対不可侵の水中兵器ひしめくロシア海域への潜航命令でもあった。グラスは任務遂行のため、シールズとタッグを組み、禁断の作戦実行を決断するが・・・。世界の運命は、一隻の潜水艦に託された――。(公式より)

基本情報

米海軍原子力潜水艦ヒューストンの元艦長ジョージ・ウォーレスと、ジャーナリストであり小説家のドン・キースが共同執筆した小説「ハンターキラー 潜航せよ」(原題:Firing Point/ハヤカワ文庫)の映画化。

キャストについて

ジョー・グラス艦長にジェラルド・バトラー、今回アクションはほぼなく判断と決断力で押してきます。
統合参謀本部長にゲイリー・オールドマン、少々タイプキャスト的で勿体無かった気も。
作戦の指揮を執る海軍少将にコモン、協力するNSAのノーキストにリンダ・カーデリーニ、『グリーンブック』ではトニーの奥さんでしたね。偵察隊の隊長にトビー・スティーブンス、最近は文芸物よりアクションの方が多い様な。
アンドロポフ艦長にミカエル・ニクヴィスト、本国版『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のミカエルですね。2017年に肺がんのため56歳で亡くなりました。好きな俳優さんだったので残念です。
監督はドノヴァン・マーシュ

感想

今まで見て印象に残っている潜水艦映画だとU・ボート(1981)レッド・オクトーバーを追え!(1990)とかK-19(2002)くらいでしょうか。久しぶりの潜水艦物という感じ。実際に潜水艦の艦長をしていた方の書いた物がベースなので、リアリティがあります。本物そっくりのセットを回転台の上に作り、船体が傾くシーンでは実際にセットも傾けて撮ったというこだわりぶり。冒頭の制御室で艦長たちが傾くシーンにはおおっ!と思いました。潜水艦の上部に設置してある探査艇や海中に仕掛けられている爆弾、魚雷を避けるための操舵など、未知の領域に興味津々。

海中は主に頭脳戦中心で、陸から攻めるネイビー・シールズのアクションとのバランスが良いし緊迫感が倍増。
本来共闘することがない相手と、お互いの真意を探りつつも、同じ立場のものとして信頼する展開に胸が熱くなります。『バトルシップ』がお好きな方は好きなタイプの映画だと思うし、潜水艦物としてはもちろんアクションとしてもスリラーとしても楽しめる映画でした。

映画の旅カテゴリの最新記事