元々2019年7月公開だったのが、伸びに伸びて約3年。
ようやく公開の『トップガン マーヴェリック』を初日レイトで鑑賞。
まあこの映画は、配信ではなく劇場で公開すべき映画ですものね。
36年ぶりの続編は、主人公マーヴェリックの人生に、主演のトム・クルーズ自身が重なる様でした。
Top Gun:Maverick 2022年米 131分
ストーリー
アメリカ海軍も有人の戦闘機から無人機の開発へシフトする局面を迎えていた。
そんな折、コールネーム「マーヴェリック」は、エリート・パイロット・チーム「トップガン」の教官に指名される。
達成困難な任務を成功させるため、3週間でパイロット達を鍛えなければならない。しかしそのパイロットの中に、かつての親友グースの息子ルースターも居た。彼を守りたいマーヴェリックに対し、敵意を向けるルースターだったが…。
キャスト
マーヴェリックことピート・ミッチェル大佐にトム・クルーズ、アイスマンことカザンスキー大将にヴァル・キルマー。
ハンマーことケイン少将にエド・ハリス、サイクロンことシンプソン中将にジョン・ハム、ウォーロックことベイツ少将にチャールズ・パーネル、ホンドーことコールマン准尉にバシール・サラフディン。
ルースターに『セッション』のマイルズ・テラー、ハングマンに『ドリーム』のグレン・パウエル、ボブのルイス・プルマンは似てるな〜と思ったらやはりビル・プルマンの息子でした。フェニックスにモニカ・バルバロ、コヨーテにグレッグ・ターザン・ラミレス、ペイバックにジェイ・エリス、ファンボーイにダニー・ラミレスなど。
ペニー役のジェニファー・コネリーは若い頃より魅力的でした。アメリアにリリアナ・レイ。
監督は『オブリビオン』のジョセフ・コシンスキー。
ネタバレ感想
正直なところ、36年越しの続編ってどうなのという気持ちもあったのですが、冒頭で前作の楽曲ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」が掛かった途端に、気分は爆上がりでした。
前作で将来は教官になりたいと言っていたマーヴェリック、夢が叶った途端、親友の遺児ルースターを死が直面する任務に送り出さなければならないことへの葛藤。ルースターを守るためにしたことで逆に恨まれている始末。
当初マーヴェリックは教えるだけで任務には参加しないはずだったのが、反発する若いパイロット達と上官を納得させるために行った飛行で、まさかマーヴェリックに飛べという司令になるとは思わなかったけれど(またこの任務がまるで『スター・ウォーズ』のデス・スター爆破っぽくてね)、お互いに助け合うことでルースターのわだかまりが消え、敵地で八方塞がりの中、懐かしのF-14で脱出という展開に、ちょっと泣きそうになりました。
(『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』もこういう結末が良かったのだけど、と頭をよぎりました)
前日におさらいで見た前作と、ほぼ変わってないんじゃないかと思うマーヴェリックことトム。
そのマーヴェリックの人生がトムに重なります。
いつまでも現役のまま、自分の限界も顧みず、ひたすら上を目指す。
パイロット達を守る、映画産業を守る。
いつまでも現役バリバリで頑張って欲しいです。
天晴な一作でした。