話題になっていた『T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版』を、再開したシネコンのIMAXで観ました。本国ロシアでは大ヒット。日本でもロシア映画としては断トツみたい。”ダイナミック完全版”って、オリジナル劇場公開版より26分長いみたいですが、聞いたところによると、3時間のディレクターズ・カット版もあるらしい。
話題になるだけあって手に汗握る面白さでしたよ。
T-34 2018年ロシア 139分
ストーリー
第二次世界大戦下、独ソ戦の最前線。前線基地に到着したイヴシュキンは、ドイツ軍のモスクワ侵攻を止める為に戦車長として戦い、善戦するも敗れ捕虜となる。収容所から何度も脱走を繰り返すイヴシュキンは、彼を捕らえたイェーガー大佐からナチスの戦車戦演習の訓練相手に指名され、部下を選抜しT-34を整備する様命じられる。最初は断ったイヴシュキンだったが、同胞の命と引き換えに従わされる。与えられたT-34の中で見つけた物からイヴシュキンはある計画を思い付く。
キャスト
ソ連のイヴシュキン少尉にアレクサンドル・ペトロフ。操縦手ステパンにヴィクトル・ドブロヌラヴォフ、砲手ヴォルチョクにアントン・ボグダノフ、装填手イオノフにユーリイ・ボリソフ、通訳アーニャにイリーナ・スタルシェンバウム、ドイツのイェーガー大佐にヴィンツェンツ・キーファー。
監督はアレクセイ・シドロフ、製作に『太陽に灼かれて』のニキータ・ミハルコフ。
ネタバレ感想
『大脱走』的なストーリーで、メインは捕虜となったソ連兵が、ドイツ軍を出し抜いて脱走する話。脱走の仕方が戦車でというのが意外で面白い。あんな目立つものでどうやって逃げるのか?大体逃げ足遅そうだし。
第2次世界大戦下、ドイツの戦車パンターvsソ連の戦車T-34。重量感ありながらも案外小回りも聞く戦車バトルをたっぷり見せてくれます。最新VFXによってスローモーションで弾の軌跡を見せ、爆発はどこから始まるか、中の人間はどんな衝撃を受けるかなどもリアルで緊張感が伝わってきます。
本物の戦車を使って撮ったらしいです。
命を懸けて1つの戦車を見事な連携で操る隊員たちとの結びつきや、敵方でありながら互いの優秀さを認めるライバルとの関係など、戦車バトルと並行して人間臭いドラマも展開。
いや普通、5分待たないよねと思いつつも、敵に塩を送るほど余裕を見せる自信家のイェーガー大佐も憎めない。
と、いろんな楽しみ方も出来る本作。
実はもうソフト出てますのでぜひ!
夏には3時間のディレクターズ・カット版公開という噂も。
公開されたらまた観ちゃう?