これまた一筋縄ではいかない感じで〜(^_^;) 『TAR/ター』(ネタバレ感想)

これまた一筋縄ではいかない感じで〜(^_^;) 『TAR/ター』(ネタバレ感想)

第95回アカデミー賞で6部門ノミネートされた『TAR/ター』を観ました。
ケイト・ブランシェット圧巻の演技なのですが(引退しないで〜!)、
映画は1度観たぐらいでは許してくれない感じで、
なかなか一筋縄ではいきませんよ!

 

TÁR 2022年米 158分

 

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ストーリー

アメリカの5大オーケストラで指揮を務めた後、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で女性初の首席指揮者となったリディア・ター。7年を経た今でも活躍中であり、作曲家としても才能を発揮しエミー賞・グラミー賞・トニー賞・アカデミー賞を制し、ジュリアード音楽院では講義を持ち、女性指揮者を育てる「アコーディオン財団」を設立。
私生活ではパートナーであるオーケストラのコンサートマスターのシャロンと、養女のペトラと暮らしていた。
絶対的な権力を行使していたリディアだったが、次第に歯車が狂い始め…。

キャスト

リディア・ターにケイト・ブランシェット、この役は彼女を当て書きしたそう。
この役のためドイツ語、ピアノ、指揮をマスターした彼女、アカデミー賞は逃しましたが他の映画賞で多数受賞。
フランチェスカに『燃ゆる女の肖像』のノエミ・エルラン、シャロンにニーナ・ホス、前任のアンドリスに超ベテランのジュリアン・グローバー、指揮者のカプランにマーク・ストロング、オルガには実際にチェリストのソフィー・カウアー
監督は『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』のトッド・フィールド

ネタバレ感想

誰かがリディアをスマホで撮影しながらチャットしているシーンで始まり、
次になぜかエンドロール。
その後、自伝出版のための公開対談、ジュリアード音楽院での講義など、しばらくセリフのシーンが続きます。
飽きはしないけれど、セリフ長いな〜と思っていると、どうやら、
鑑賞後に漁った考察によると、このリディアが話した事が、その後の伏線になっているらしい。

音楽家として頂点に立っているリディア、今の地位に登るための努力は欠かさなかったけれど、
その権力を利用し、気に入った女性(彼女はレズビアン)に手を出していたらしい。
その中の1人、クリスタが自殺したことから、追い詰められていきます。
ただ追い詰められていく過程もストレートには描かれません。
チャットしている人物(私はフランチェスカとオルガかと思っているけど)とその目的、
誰かが贈って来た本、メトロノーム、突然消えたフランチェスカなど、多くの謎は残ったまま。
それが現実なのか、リディアの妄想なのかも。

告発により地位を追われたリディアは、ドイツからニューヨーク、アジアへと流れ、
最後はフィリピンで、コスプレした観客の前で指揮した曲は「モンスター・ハンター」。
このラストを再生・再出発と捉えている人もいる様だけど、いやぁ〜、そうかな〜?

個人的に目から鱗だったのは、ハラスメントをする権力者って、男も女も同じだなぁってことでした。
プライベートジェットの移動に、落としたい相手を連れて行くところには苦笑い。

観終わった直後の感想は、またこんな形で置いていかれるのか〜!(;´・`)>ハァ...
最低でも2回は観ないと理解できないらしいですよ!
どうします?

 

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