笑い飛ばすには現実すぎて 『ドント・ルック・アップ』(ネタバレ感想)

笑い飛ばすには現実すぎて 『ドント・ルック・アップ』(ネタバレ感想)

風刺たっぷりのNetflixの終末映画『ドント・ルック・アップ』を見ました。

Don’t Look Up 2021年米 145分

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ストーリー

ミシガン州立大学の天文学博士課程に在籍するケイト・ディビアスキーは、これまで知られていなかった彗星を発見。彼女の教授であるランドール・ミンディ博士は、この彗星は約6ヶ月後に地球に衝突し、惑星全体の絶滅を引き起こすのに十分な大きさであると計算し、NASAもこれを確認。NASAの惑星防衛調整室長テディ・オグルソープ博士の案内で、ディビアスキーとミンディはホワイトハウスに調査結果を提出するが、ジャニー・オーリアン大統領とその息子で首席補佐官のジェイソンは支持率以外には無関心で…。

キャスト

ランドール・ミンディ博士にレオナルド・ディカプリオ、ケイトにジェニファー・ローレンス、大統領にメリル・ストリープ、息子で補佐官のジェイソンにジョナ・ヒル、テレビ司会者のブリーにケイト・ブランシェット、NASAのオグルソープ博士にロブ・モーガン、大統領のスポンサーでもある巨大企業のCEOピーターにマーク・ライランス、他ロン・パールマン、ティモシー・シャラメ、アリアナ・グランデ、タイラー・ペリー、ヒメーシュ・パテルなど。
監督は『バイス』のアダム・マッケイ

ネタバレ感想

半年後に彗星が地球に衝突し、地球が破壊されるという科学者の言葉を信じず、
何もしなかった米大統領は、スキャンダルが出るとそれを揉み消すために、利用して救世主になろうとします。
衝突前に彗星を爆破する予定が、資産家のスポンサーが彗星にはレアアースがあるのと言えば、
即座に爆破を中止。
細かく砕いてレアアースを取り出すという計画は案の定失敗し、
自分たちはスペースシップで逃げ出します。
メディアも、地球の危機より人気歌手のゴシップを優先。
アホな政府と社会で、地球は滅亡というブラック・コメディ。

ドナルド・トランプを揶揄った大統領描写と政策ということですが、
・科学者(医者)の言うことを信じない。
・国のリーダーが国民に真実を隠す、嘘をつく。
・真実を見抜く目のない国民
と書くと、我々にも当てはまるのでは?
あらあら、他人事と笑えない。

しかも、この映画の「彗星」は、実は気候変動環境問題の比喩で、
気候変動対策を訴える国際コミュニティ「Count Us In」と連携しているそう。
「真実に目を向け、科学者の言葉に耳を傾け、一人一人が行動を起こすべき時」だそう。
このメッセージを受け取って行動するのか、それとも映画の様なエンディングを迎えるのか。
さあ、どうします?

 

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