人類の進化とは? 『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』(ネタバレ感想)

人類の進化とは? 『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』(ネタバレ感想)

デヴィッド・クローネンバーグ監督の『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』を観ました。
「人類の進化についての黙想」らしい。

 

Crimes of the Future 2022年カナダ/ギリシャ 108分 PG12

 

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ストーリー

そう遠くない未来。人工的な環境に適応するため進化し続けた人類は、その結果として身体から痛みの感覚が消え去った。体内で新たな臓器が生み出される加速進化症候群という病気を抱えたソールは、パートナーのカプリースとともに、臓器にタトゥーを施して摘出するというショーを披露し、大きな注目と人気を集めていた。しかし政府は、臓器登録所を設立し、人類の誤った進化と暴走を監視していた。ソールはラングから、ショーで息子の遺体を解体して欲しいと依頼され…。

キャスト

ソール・テンサーにヴィゴ・モーテンセン、カプリースにレア・セドゥ、臓器登録所のティムリンにクリステン・スチュワート、ウィペットにドン・マッケラー、ブレッケンにソティリス・ショーゾス、父ラングにスコット・スピードマン、母ジュナにリヒ・コモフスキ、新風紀取締り班(NVU)の刑事コープにヴェルケット・ブンゲ、ライフフォームウェア社のバーストにタナヤ・ビーティ、ルーターにナディア・リッツなど。
監督は『ビデオドローム』のデヴィッド・クロネンバーグ

ネタバレ感想

御年80歳のクロネンバーグ監督。
裸のランチ』を見た時の衝撃をまだ覚えています。
今作は予備知識が一切ない状態で観ましたが、
ポスターにもある椅子(ブレックファースタチェア)の造形を見た時から、
ああ監督らしいなと。( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

近未来、人間は環境に適応するため進化(?)し、痛みを感じない身体に。
逆に身体を傷つけることで性的興奮を感じたりしている。
(切っても血が出ないのは医療が進歩しているからか、映像的にそうしているのか?)
主人公のソールは、体内に新しい臓器が出来る「加速進化症候群」。
パートナーのカプリースが、その臓器に入れ墨をし摘出するというパフォーマンスで有名。
政府は「臓器登録所」を作り、人類の進化を監視している、と。

はい、何がなんだかさっぱり分からな〜い。( ̄∀ ̄*)イヒッ
分からない感じが興味深いし、登場人物達がみんな何かに取り憑かれている様で、
息子ブランドン・クロネンバーグ監督の『アンチヴァイラル』を思い出したりも。

環境に適応するため、プラスチックを食べられるように身体を改造したラングや、
彼の息子ブレッケンが、生まれながらにしてプラスチックを食べる子供だったり、
実は進化を憎んでいるソールは、進化推奨派をスパイし刑事に協力していたり、
「未来への罪」という題名どおり、環境問題への風刺的な意味もこもっているのかな。
あと、ライフフォームウェア社の社員がラング達を殺した理由が分からなかったのだけど、
Wikipediaによると、政府同様進化を恐れて進化推奨派を抹殺しているらしい。
ふ〜ん( ̄-  ̄ )
観た直後はちょっと唖然とするのだけど、後からじわじわきます。

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