ありのままで 『ストレイ 犬が見た世界』(ネタバレ感想)

ありのままで 『ストレイ 犬が見た世界』(ネタバレ感想)

トルコの首都イスタンブールで、2017〜19年の間に、野良犬の生活を犬目線で撮影したドキュメンタリー
ストレイ 犬が見た世界』を観ました。

Stray 2020年米 72分 PG12

 

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ストーリー

20世紀初頭に行った大規模な野犬駆除への抗議の声を受け、2004年以降、路上動物の殺処分と捕獲を禁止したトルコ、イスタンブールに暮らす野良犬たちの姿を描いたドキュメンタリー。ほぼ全編にわたって、犬の目線に近いローアングルで高性能カメラにて撮影。10万匹以上の犬たちが人間と共存生活する環境から、現代の人間社会を間接的に描きだす。

キャスト

主な登場犬、ゼイティン、ナザール、カルタル。
監督はエリザベス・ロー

ネタバレ感想

家にワンコは居るけれど、特に犬好き、動物好きという訳でもないのに、何となく観てみようと思い立って鑑賞。
我ながら、どういう心境の変化ですかね。( ̄∀ ̄*)イヒッ
早めに劇場に行ったら一人だったので、やはりあまり観る人居ないのかな〜と思っていたら、帰る頃には6人ほど居ました。それなりに需要はあるらしい。( ̄∀ ̄)

トルコのイスタンブールは20年位前に訪れましたが、街の様子など全く覚えていなくて。( ̄▼ ̄;アハッ・・・・
風景の背後に見えるモスクはブルーモスクかしらん程度。
そんなイスタンブールの街中、車道、ボスポラス海峡の砂浜、あらゆる所で暮らす野良犬達。
主要道路の脇でも平気で寝そべり、車も当たり前の様に避けて通ります。
犬は人見知りせず、人懐っこく、街中で犬とすれ違う人間も頭を撫でたり、餌をやったりと、自然と共存している感じ。
耳に行政の鑑札が付いている犬もいれば、付いていない犬もいる。
家に連れ帰りペットにする人もいれば、ごみ収集人は骨を犬に与えるし、毎日餌をやって面倒を見る人もいる。
犬達は食べ物があれば食べ、呼ばれれば人の側に行き、眠くなればどこででも自由に寝る。

この映画の中では3匹の犬を中心に取り上げています。
推定2歳の雌犬ゼイティン、体格と毛並みが良くて、自由で堂々としています。
ゼイティンとよく連んでいるナザール、建築現場に住み着いているシリア難民の子供達と一緒にいます。
母犬と4人の兄弟と一緒に暮らしていたカルタルは、シリア難民の子達に攫われますが、兄弟犬のもとへ帰ろうとする訳でもなく、子供達の毛布にくるまって一緒に寝ています。
親兄弟と離され、雌であるゼイティンの側に行って嫌がられるのが可愛らしい。( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

住む所も食べるものもなくて、シンナー中毒のシリア難民の子供達でも犬を飼って可愛がりたいと思い、配給された食事も犬に与えます。
映画のところどころで、古代ギリシャの哲学者ディオゲネスの犬の名言が流れ、紀元前390年前から、犬は人と共存してきたんだな〜としみじみ。
犬の殺処分率ワースト1の愛媛県。こういう映画を観た方が良いんじゃないでしょうかね〜。(;-_-) =3 フゥ

 

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