何重もの闇に隠された謎 『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(ネタバレ感想)

何重もの闇に隠された謎 『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(ネタバレ感想)

新たなリブートの『THE BATMAN-ザ・バットマン-』をIMAX前夜祭で観ました。
バットマンって、リブートされる度にダークになっていくと常々思っていましたが、やはり、今作が最もダークで最も重いバットマンでした。

The Batman 2021年米 176分

 

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ストーリー

2年前から腐敗したゴッサム・シティで悪を一掃すべく“バットマン”として自警活動に当たってるブルース・ウェイン。ある日、市長選挙を目前に控えた市長が殺され、バットマンはゴッサム・シティ警察のジェームズ・ゴードン刑事に捜査協力を依頼される。なぜなら、犯人のリドラーは犯行現場にバットマン宛のメッセージを残していた。リドラーを追う2人だったが、早くも次の犠牲者が…。

キャスト

ブルース・ウェイン/バットマンに『TENET テネット』のロバート・パティンソン(自分が観ているだけでもマイケル・キートンヴァル・キルマージョージ・クルーニークリスチャン・ベールベン・アフレックに続く6代目)
セリーナ・カイル/キャットウーマンにゾーイ・クラヴィッツ、執事のアルフレッド・ペニーワースに『ブラックパンサー』のアンディ・サーキス、ジェームズ・ゴードン警部補に『007/ノータイム・トゥ・ダイ』のジェフリー・ライト、カーマイン・ファルコーネにジョン・タトゥーロ、オズワルド・コブルボット/ペンギンにコリン・ファレル(全く面影ありません)、エドワード・ナッシュトン/リドラーにポール・ダノ、ギル・コルソン検事にピーター・サースガード他。
監督は『猿の惑星:聖戦記』のマット・リーヴス

ネタバレ感想

ティム・バートン版のユーモアとコミカルさを無くし、Dark Knight(闇の騎士)となったクリストファー・ノーラン版バットマン。ザック・スナイダー版ではスーパーマンの影になると決めたバットマンだったけれど、今作は影そのもの。
執事のアルフレッドとゴードン警部補しか信用せず、闇の中に生きるVengeance(復讐者)。

アクションより謎解きがメイン。探偵バットマンは推理もさくさく進みます。
より現実に寄せてきているため、今作はガジェット類も控えめ。
バットマンはバットスーツに身を包んでバットモービルでド派手に登場するもんだと思っていたけれど、普通の服装でバイクで移動してました。スパイダーマンみたいに途中で着替える(着替えシーンはないけど^^;)バットマンは初めて。
見たままを録画できるコンタクトレンズは良いですね。欲しい!

無敵でも不死身でもなく、ビルの屋上から飛び降りてトラックに着地しようとして失敗するし、防弾スーツを着ているとはいえ、至近距離でショットガン撃ち込まれて瀕死になるしで痛々しいけれど、蒼白で表情が死んでいて、悲しみと孤独を身に纏っているブルース・ウェインがもっと痛々しい。

そんな彼がキャットウーマンという同胞と出会い、リドラーが送り込んだ暴徒の姿に復讐者としての自分を見つけ、闇から出ることを決めたラスト。泥だらけになりながら洪水から人を救う姿は、憑き物が落ちた様でした。

ところで、バリー・コーガンは刑務所の中の人物?ジョーカーなのかしら。
続編が2本作られる予定らしいし。
DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の中には入ってないみたいだけど、映画が始まる前にDCEUの今後の作品の紹介がありました。

 

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