すべては神の思し召し 『タミー・フェイの瞳』(ネタバレ感想)

すべては神の思し召し 『タミー・フェイの瞳』(ネタバレ感想)

ジェシカ・チャスティンが、実在したテレビ伝道師のタミー・フェイを演じた『タミー・フェイの瞳』をDisney+で見ました。ジェシカさん最近似たようなアクション系ばかり演じてないかと思っていましたが、こんな役もやっていたとは。
見事な化けっぷりで第94回アカデミー賞主演女優賞ノミネート。

The Eyes of Tammy Faye 2021年米 127分

 

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ストーリー

1970年代から80年代にかけ、テレビ伝道師として活躍していたジム・ベイカーと妻のタミー・フェイ。独自のTV番組で愛にあふれたメッセージに視聴者は熱狂、瞬く間に大人気で大金を集める。派手なメイクと衣装で歌うタミーは、愛嬌とどんな人でも受け入れる寛大さで人々から愛される存在に。大金を得たタミーは、贅沢と散財、ジムは浮気に明け暮れ、やがて、金銭的な不正、ライバルの陰謀、スキャンダルなどを告発されることとなり…。

キャスト

タミー・フェイにジェシカ・チャスティン、ジム・ベイカーにアンドリュー・ガーフィールド、ファルエル牧師にヴィンセント・ドノフリオ、タミーの母にチェリー・ジョーンズ、他サム・ジャガー、マーク・ウィストラッチ、 ルイス・キャンセルミ、ガブリエル・オールズなど。
監督は『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』のマイケル・ショウォルター

ネタバレ感想

1976年から1987年までTVでキリスト教の布教をした「The PTL Club(People That Love)、(Preachers Taking Loot)」のテレビ伝道師ジム・ベイカーとタミー・フェイ夫婦の半生をタミー側から描いた伝記映画。

タミーとジムの成り上がりとその顛末もかなりセンセーショナルですが、この映画はなんと言ってもジェシカさんのなりきりっぷり。
独特のメイクと歌でカリスマ性があり人気があったタミーを、ジムと出会った学生の頃から、太った中年の頃まで、特殊メイク(?)と独特の声色で演じています。エンドクレジットで映される本人とそっくり。

慈善事業のためにTVで寄付金を募ったら大盛況。
寄付金が自分達の生活費となり、豪邸に住み、服や宝石を買うのも神に支えているのだから当たり前。
贅を尽くしているうちに信仰心が金儲けに変わってしまったジムも、全て愛のため神の御心のままにと信じているタミーも憎めないキャラで、彼らを告発するファルエルの方が悪い様にさえ感じます。
全てを取り上げられた後も諦めず、信仰心を失わないのは天晴れでしたが、信仰したのは本当に神だったのかしら?という後味でした。

 

 

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