最終章の幕開け 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(ネタバレ感想)

最終章の幕開け 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(ネタバレ感想)

現在公開中の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は続3部作の3作目。
1作目であり、スター・ウォーズシリーズではエピソード7となる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』をおさらいしました。

STAR WARS:THE FORCE AWAKENS 2015年米 136分

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スター・ウォーズ続3部作とは

旧3部作(エピソード4、5、6)の後日譚。
スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』から約30年後にあたる
ルーク・スカイウォーカーやレイア達の子供世代が中心となるお話。

ストーリー

旧3部作の戦いで、反乱軍によって壊滅させられた銀河帝国の残党が”ファースト・オーダー”を結成、再び銀河を支配していた。レイア・オーガナ将軍を中心にした”レジスタンス”は他の共和国の支援を受けながら帝国の支配に立ち向かっていた。
かつて反乱軍で共に戦ったルーク・スカイウォーカーは失踪、彼の居場所の手掛かりを手に入れるため、レジスタンスのパイロット、ポー・ダメロンは惑星ジャクーへ向かうが、同じくルークの行方を追うファーストオーダーのカイロ・レンに捕らえられてしまう。
ルークへの手掛かりを持つポーのドロイドBBー8は逃げる途中でレイに助けられる。
子供の頃拐われストームトルーパーとして育てられたフィンは、帝国軍から逃げるためポーを助けて共に脱出したが、追手に攻撃されジャクーに墜落。
脱出ポッドで無事だったフィンは、BBー8とレイを見つけ、追ってから逃げるために宇宙に旅立つ。

キャスト

砂漠でひとり家族の帰還を待つレイに新人デイジー・リドリー、芯の強さを感じます。
ストームトルーパーの脱走兵フィンに『アタック・ザ・ブロック』のジョン・ボイエガ
レジスタンスのパイロット、ポー役にオスカー・アイザック、ハンサムセクシーなのに、今まで癖のある役のイメージがある彼を熱血正義感役に迎えたのに拍手!
カイロ・レンことベン・ソロにこれまた性格俳優のアダム・ドライバーとかなり意外性のあるキャスティングドーナル・グリーソン演じるハックス将軍とはライバル関係。
スノークにアンディ・サーキス。キャプテン・ファズマに「ゲーム・オブ・スローンズ」のグウェンドリン・クリスティ。登場時間は少ないけれどマックス・フォン・シドーも。
その他、「HEROES」のグレッグ・グランバーグ、「パーソン・オブ・インタレスト」のケン・レオン、アンカーにはサイモン・ペッグ、マズ・カナタにルピタ・ニョンゴ
ハン・ソロのハリソン・フォード、ルーク・スカイウォーカーのマーク・ハミル、レイア姫のキャリー・フィッシャー、チューバッカのピーター・メイヒュー、Cー3POのアンソニー・ダニエルズらレジェンドたちも嬉しい再登場。
007のダニエル・クレイグが拷問室のレイの見張り役のストームトルーパーでカメオ出演していたのは有名ですが、トーマス・サングスター君がポー達が逃げる時の司令室の司令官の役で出ていたのは知らなかった。
監督はJ・J・エイブラムス、脚本はJ・Jとローレンス・カスダン、マイケル・アーント、音楽はジョン・ウィリアムズ。クリエイティブ顧問にジョージ・ルーカス

ネタバレ感想

もう作られないと思っていた続3部作。
ルーカスフィルムがウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されたことにより実現。
スター・ウォーズの話が観られるのは嬉しいけれど、製作陣も監督も変わるし、何よりジョージ・ルーカスのではないスター・ウォーズということで心配もしていましたが、いざ蓋を開けてみると、新メンバーが中心ながらお馴染みの顔ぶれも揃い、”a long time ago in a galaxy far far away”と流れた途端、懐かしい世界にあっという間に戻りました。

というのもストーリーの大筋が、エピソード4に似ている。
廃船から部品を回収するゴミ漁り(後々までくどくど言われる^^;)で生活している孤独なレイ、人殺しが嫌になりストームトルーパーから脱走してきたフィン、レジスタンスのポーが偶然出会い、同じ目的へ向かって戦うことになるのは、エピソード4でルークがベン・ケノービーに助けられ、ハン・ソロと出会い、レイア姫を救ったのと被ります。
そして最終戦ではデス・スターならぬスター・キラーを総攻撃のうえ爆破。
ほぼエピソード4。ルーカスが懐古主義と言ったのも分かりますが、旧3部作が好きな者にはテッパンなストーリー、面白くない訳がない。
と言うか、ミレニアム・ファルコン号が出てきただけで、テンション上がる上がる!

それだけではなくもちろん予想出来ない意外な展開や謎もあり、最大の謎はレイの出自。
親から置き去りにされたらしいレイが、なぜかフォースが強く、ルークのライトセイバーを見つけだす不思議。親は一体誰?

ハンとレイアの息子ベンが、祖父のダースベイダーに心酔し、ジェダイの修行を辞め帝国軍でカイロ・レンとなっている皮肉。
そして最大の悲劇は、実の息子に殺されるハン。辛い。(つД`)ノ

眠っていたR2-D2が突如目覚め、ルークの居場所がわかるなんだか都合良いラスト。
ハンの死というショックで呆然とした状態のまま、ルークが出てきた途端終わるというクリフハンガー。

謎だけ残し、次作『最後のジェダイ』へと続くのでした。

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