家族の和解にほろっ 『きっと、それは愛じゃない』(ネタバレ感想)

家族の和解にほろっ 『きっと、それは愛じゃない』(ネタバレ感想)

愛に疎いタイプなので恋愛物にはあまり惹かれないのだけれど、
リリー・ジェームズだし、評判も良いので『きっと、それは愛じゃない』観てみました。

What’s Love Got to Do with it? 2023年英 109分

 

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ストーリー

ドキュメンタリー監督のゾーイは幼なじみの医師カズと久々に再会し、彼が見合い結婚をすると聞いて驚く。今の時代になぜ親が選んだ相手と結婚するのか疑問を抱いた彼女は、カズの結婚までの軌跡を追う新作ドキュメンタリーを制作することに。ゾーイ自身は運命の人の出現を待ち望んでいるが、ダメ男ばかりを好きになり失敗を繰り返していた。そんな中、条件の合う相手が見つかったカズは、両親も交えたオンラインでお見合いを決行。数日後、カズから婚約の報告を受けたゾーイは、これまで見ないふりをしてきたカズへのある思いに気づく。

キャスト

ゾーイに『イエスタデイ』のリリー・ジェームズ、カズにシャザト・ラティフ、ゾーイの母キャスに『クルエラ』のエマ・トンプソン、カズの母アイシャにシャバナ・アズミ、マイムーナにサジャル・アリー、ジェームズに『生きる Living』のオリバー・クリスなど。
監督は『エリザベス』のシェカール・カプール

ネタバレ感想

イギリス人のゾーイとパキスタン人でムスリムのカズはお隣に住む幼馴染。
愛に国境はないと言いますし、昔に比べると寛容になっていると思っていましたが、
逆に現代の方がムスリムの人にとっては厳しい時代なのかも。

親が子供の幸せを考え、同じ人種と宗教を持つ相手を勧めるのも、
子が親の望みを叶えようとするのは、いつの世も同じ。
変わったのはお見合いの方法。
マッチングシステムを使ったり、オンラインでお見合いしたり、
そんなので大丈夫かなと思っていたら、案の定大丈夫じゃなかった。( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
それでも親のために我慢しようとするところが健気。
一緒に暮らしているうちに愛は育つというけれど、
育たないパターンもあるはず。

「友達が結婚すると聞いて、彼への愛に気づく」というストーリーに、
ベスト・フレンズ・ウェディング』(1997年)を思い出しました。
↑では結局2人は結ばれないので、この映画の結末もそうなのかと思いましたが、
めでたく結ばれましたね〜。
時代がハッピーエンドを求めているのかも。
異人種と結婚したため勘当同然だったカズの妹一家を家族が受け入れたシーンには、
ちょっと泣かされました。

この原題で、昨年亡くなったティナ・ターナーの歌を思い出しました。
コンサートで握手してもらったのは一生の思い出です。
ご冥福をお祈りします。

 

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