仕事を納めた後に、映画館納めで本日終了の『ナポレオン』に駆け込んできた。
『マエストロ:その音楽と愛と』はNetflix、『ナポレオン』はApple TV。
お金が掛かる映画は今は配信系の会社じゃないと難しいのか。
戦闘シーンは流石の迫力なんだけれど、これを伝記として見て良いのかしらん?
Napoleon 2023年米/英 158分 PG12
ストーリー
1789年のフランス革命以降の混乱が続く中、若き軍人ナポレオンは目覚ましい活躍を見せ、軍の総司令官に任命される。ナポレオンは夫を亡くした女性ジョゼフィーヌと結婚し彼女を溺愛する。
軍事戦略に秀でているナポレオンは快進撃を続け、クーデターを成功させて第一統領に就任、ついにはフランス帝国の皇帝にまで上り詰める。政治家・軍人のトップに立ったナポレオンと、皇后となったジョゼフィーヌだったが、子供ができないことが2人の溝を深めていく。やがてナポレオンは侵略と征服のための戦争を続け…。
キャスト
ナポレオン・ボナパルトに『ジョーカー』のホアキン・フェニックス、妻ジョゼフィーヌに『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のヴァネッサ・カービー、ポール・ハラスに『モーリタニアン 黒塗りの記録』のタハール・ラヒム、ウェリントン公にルパート・エヴェレット、他リュディヴィーヌ・サニエなど。
監督は『ハウス・オブ・グッチ』のリドリー・スコット。脚本は『ゲティ家の身代金』のデビッド・スカルパ。
ネタバレ感想
『ハウス・オブ・グッチ』も実話ベースで、お家騒動の中の愛憎劇でしたが、
今作もナポレオンとジョゼフィーヌの愛憎がメイン。
戦争の指揮官としての功績でのし上がってきた前半は、
お互いにぶつかりつつも夫婦として成り立っていたけれど、
世継ぎが生まれないために離婚してからは、戦場でも失敗続き。
戦場以外でもナポレオンの功績はいろいろある様だけれど、
その辺は一切描かれていないので、正直なところ、
戦争に勝つことしか能のない男が、最高位に上り詰めてからは、
権力と地位への固執に目が眩み、正しい判断ができなくなった風にしか見えない。
意図的だろうけど、ナポレオンに知性が感じられず、
誰もしない残酷な戦略だったから勝てたのでは、とまで思ってしまった。
戦闘シーンの描き方は見応えあるけれど、ゴアもしっかり。
マリー・アントワネットの斬首や、馬に砲弾が当たる描写は無くても良かった気が。( ̄▼ ̄|||)
ヴァネッサ・カービーは良かったです。