話題の今見ました 『CASSHERN(キャシャーン)』(ネタバレ感想)

話題の今見ました 『CASSHERN(キャシャーン)』(ネタバレ感想)

シン・仮面ライダー』を観るにあたり、この映画を事前に見ておいた方が良いという噂が流れてきて、ちょうどU-NEXTにあったので見てみました。
公開当時かなり色物扱いされた本作ですが、監督こだわりの世界観があり、海外評価が高く、カルト的な人気があるのも分かる気がします。

 

CASSHERN 2004年日本 141分

 

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ストーリー

大亜細亜連邦共和国とヨーロッパ連合という2つの陣営に分断されている世界。戦いは50年も続き大亜細亜連邦共和国の勝利に終わるが、人心は荒廃し土地は汚染され、様々な後遺症と荒れ果てた大地が残り、国には大きな格差が生まれた。東博士は重い病に苦しむ妻を助けたい一心で、人間のあらゆる部位を自在に造り出す“新造細胞”理論を構築。国のトップの上条将軍の支援を受け実験は続けられたが成果は一向に出なかった。しかしある出来事により、新たな生命体“新造人間”が誕生した…。

キャスト

キャシャーンとなる東鉄也に伊勢谷友介、父の東博士に寺尾聰、母ミドリに樋口可南子、上月博士に小日向文世、娘のルナに麻生久美子、東の助手にりょう伊藤淳史、鉄也の戦友に玉山鉄二、上官に寺島進
上条将軍に大滝秀治、息子に西島秀俊、内藤に及川光博
新造人間のボスに唐沢寿明、バラシンに要潤、サグレーに佐田真由美、アクボーンに宮迫博之
老医師に三橋達也。他、森迫永依、森口瑤子、鶴田真由など。
監督は紀里谷和明、音楽は宇多田ヒカル

ネタバレ感想

タツノコプロのTVアニメ「新造人間キャシャーン」(1973〜74)の実写映画化、設定はかなり違っているらしい。
映像は、背景にかなりCGを使っていて色彩も独特、光も入りまくりでJ・J・エイブラムス監督かと思ったり、スチームパンク的なところでは『鉄男』を思い出したり。
そんな背景映像の前での芝居は台詞も立ち位置も舞台調で、映画というより舞台として見るとしっくりくる気も。

軍上層部の利益のために戦争を続ける国家、病気の妻のために新造人間を造り出してしまうマッドサイエンティスト、望まぬのに産み出された新造人間の葛藤と生への執着、人間と新造人間の戦い。お話的には割と定番。
シンプルな流れでメッセージも分かりやすいのだけど、コテコテのこだわり映像と共に詰め込まれすぎている気になって、お腹いっぱい。最後の最後に、格差社会での下層階級の苦しみまで出てきた。
ブレードランナー』ばりの新造人間の悲しみなんだけれど、余韻が薄いんですよね〜。

ほぼ20年前の作品なので、皆若いな〜となってる中、ひとり今と変わらない及川ミッチー、王子流石です!
そして出番は少ないけれど、三橋達也の存在感。
ビジュアル的にはかなりの革新作でしたね。

 

 

 

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