スピリチュアル・ジャーニー 『ダージリン急行』(2007)

スピリチュアル・ジャーニー 『ダージリン急行』(2007)

Twitterで「長時間の電車で見る楽しい映画」が無いかという呼びかけを見て、何気に『ダージリン急行』を勧めてしまい、面白かったという記憶(DVD持っているくらいなので^^;)で勧めたものの、本当に楽しい映画だったか少々不安になり、2008年に見たっきりでだったので再見してみました。

 

The Darjeeling Limited 2007年米 91分

 

ストーリー

インドのダージリン急行。発車直後の列車に飛び乗ったピーターがホイットマンの客室の扉を開けると既にジャックが居た。そこへ入ってくるフランシス。彼らは1年前の父の死の後疎遠になっていたホイットマン3兄弟。兄弟の絆を取り戻そうと考えた長男フランシスの呼びかけの列車旅だったが、個性も性格もバラバラな3人はいがみ合ってばかりで列車旅はトラブル続き。挙げ句の果てに途中で列車から降ろされてしまう。荷物を抱えて歩いていた3人は、川で筏に乗っていた現地の少年たちが溺れるところに行き合わせ、思わず飛び込んで助けようとするが…。

キャスト

長男フランシスに「ロキ」のオーウェン・ウィルソン(若〜い)、次男ピーターにエイドリアン・ブロディ、三男ジャックにジェイソン・シュワルツマン、3人の母に『ジョン・ウィック:パラベラム』のアンジェリカ・ヒューストン
他、『めぐり逢わせのお弁当』のイルファン・カーン、『グランド・ブタペスト・ホテル』のワリス・アルワリアバーベット・シュローダー、ビル・マーレイ、ナタリー・ポートマンなど。
監督は『グランド・ブタペスト・ホテル』、『犬ケ島』のウェス・アンダーソン

ネタバレ感想

車ではなく列車だけれどロードムービー。
旅の途中でいろいろ起こります。
仲が悪いのに長男の呼びかけで、いきなりインドに集合する3兄弟。
スピリチュアルな旅で心を開こうと呼びかけながら自分勝手に仕切る長男、何がしたいのかよく分からない次男、女性に目がない三男。それぞれに悩みもあるよう。

前半は支離滅裂な旅にどうなることかと思うのだけれど、インドの子供を助けきれずその子の葬儀に参列したこと(この悲しいシーンのことをすっかり忘れてました>_<)で父の葬儀の時を思い出し自然と兄弟の足並みが揃う様に。
帰りの飛行機をキャンセルし、父の葬儀に来なかった母親に会いにヒマラヤへ。
長男の仕切りは母親譲りだったと分かった途端に母が失踪。
会えて嬉しいけれど会いたくないという気持ちが何となく分かります。

最後、列車に乗り込む3人はたくさんの荷物と共に悩みも捨てたようで(帰るとまた元に戻りそうだけど^^;)、清々し〜く終わります。

ご覧になるときは一緒に、プロローグの『ホテル・シュバリエ』(13分)もどうぞ!

 


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