『ストレイ・ドッグ』観ました。
実は前記事と同日に観たのですが、ハートウォーミングな映画の後で、救いがないネオ・ノワールでした。
DESTROYER 2018年米 121分 PG12
ストーリー
ロサンゼルス市警の女性刑事エリン・ベルの元にある日、差出人不明の封筒が届く。中には紫色に染まった1ドル紙幣が入っていた。そして、とある事件現場で銃殺体と紫色に染まった1ドル紙幣を見つける。それはエリンの過去の潜入捜査に関係する物だった。エリンは相棒やFBIにも説明せず、独自に事件の捜査を始める。
キャスト
エリン・ベルにニコール・キッドマン、ゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネート。
サイラスにトビー・ケベル、ペトロにタチアナ・マズラニー、クリスにセバスチャン・スタン、イーサンにスクート・マクネイリー、他ブラッドリー・ウィトフォードなど。
監督は『イーオン・フラックス』のカリン・クサマ。
ネタバレ感想
いきなり、げっそり痩せて目の下にクマの人相が全く違うニコール・キッドマンのアップで始まります。劇中で何度かくどいくらい顔のアップあり。
なぜ彼女がこんなに陰惨な顔をしているのかと嫌でも考えさせられます。
”Destroyer”(破壊者)という原題のとおり、夫婦関係も親子関係も、相棒とも誰とも繋がっていない感じの主人公、しかしこの原題の本当の意味は、彼女が過去にしでかしてしまった事にある様です。
現在と過去が交錯しながら進み、最終的に過去に何があったのか分かります。
無表情で言葉少なく、娘や元夫、相棒にも心を閉ざし、孤独に秘密を抱えているエリンに、一体彼女の過去に何があったのかと気になりつつ観進めると、FBIで潜入捜査官に抜擢されたエリンとクリス、恋人同士の設定が現実となり、エリンは銀行強盗のお金を持って逃げようとクリスに持ちかけます、彼女への愛から承諾するクリス。
土壇場で職責を取ったクリスと、クリスの死の後真っ先にお金を隠したエリン。
復讐と贖罪に駆り立てられる気持ちは分かりますね〜。
最後の最後に冒頭のシーンが結末だった事が分かります。
これは予想つきませんでしたね。
でも、もう一度見かえそうとは思わないですね。
救い無かったんですよね〜。
彼女は満足か納得したんでしょうか。
過ちを正した様には見えませんでしたね〜。