予告内容がまるっきり『ニキータ』に見えた『ANNA/アナ』。
焼き直しなら観なくて良いかな〜と思っていたのですが、『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』のイヴシュキン役アレクサンドロ・ペトロフが出ていると聞いて俄然観る気に( ̄∀ ̄*)イヒッ
まあ、新作に飢えていたってのもあって観たら、キリアン・マーフィーは出てるし、ルーク・エヴァンスは出てるしで、お得でした。
ANNA 2019年仏/米 119分 PG12
ストーリー
1990年モスクワの市場でパリのモデルエージェンシーからスカウトされた大学生のアナは、渡仏しモデルとして働き始める。オーナーのオレグに見染められ付き合うようになったアナだったが、彼女の正体は3年前にKGBにスカウトされた工作員だった。
キャスト
アナにはロシア出身のスーパーモデル、サッシャ・ルス。『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』にも出ていたみたい。
アレクサンドロ・ペトロフはアナのモスクワ時代の恋人でした。
KGBのアレクセイにルーク・エヴァンス、オルガにヘレン・ミレン。この2人『ワイルド・スピード』では親子役でしたね。
CIAのレナードにキリアン・マーフィなど。
監督はリュック・ベッソン、音楽はエリック・セラ。
ネタバレ感想
やはりベースはほぼ『ニキータ』。最近は『ニキータ』を知らない人の方が多いのかしら。1990年のベッソン監督のヒット作。1993年には『アサシン』という作品名でハリウッドリメイク、TVドラマシリーズも作られました。(ドラマは未見)
という一世を風美した映画ですが、今作はリメイクやリブートではなさそう。
ストーリーもいろいろ捻ってあるし、アクションシーンも現代風で派手になってますね。
ストーリー展開は時系列ではなく、一つの事件の後3年前を見せて種明かしをする方式。
3年前などのテロップがちゃんと入るので混乱はしません。
が、何回かそれが繰り返されるので中盤ちょっとダレ。
『ニキータ』と同じ様に終わるのかと思えば、そこから2転回くらいしました。
予想がつく展開もあり、意外性もありってところでしょうか。
個人的には『ニキータ』が好きなので、つい突っ込みを入れてしまいましたね。
主役にアンヌ・パリローほどの強烈な個性が無いので物足りないし、情緒がないんですよね〜。チェッキー・カリョのポジションがルーク・エヴァンスになるんでしょうけど、あっさり寝ちゃう。しかもキリアンとまで。体だけの関係ではなく恋愛感情もありそうだけどあまり伝わってこない。
一番可哀想なのは彼女のモード。カモフラージュだけの存在にしか見えない。
ジャン=ユーグ・アングラードに負けないくらい癒そうとしてるのに。
(『ニキータ』観ていない人はなんのこっちゃ?ですね^^; ジャン・レノも出てたんですよ〜。)
人間関係はすべてあっさり。それが今風なんでしょうか?
ジャンヌ・モローに負けてない美味しい役どころのヘレン・ミレンに比べて、キリアンもルクエヴァもかなりおマヌケ。
変に軽いキリアン・マーフィって滅多に見られないので、そこは面白かったですけどね。
良い役者を使うので何となく観るけど、最近のベッソン作は自分には物足らず。
どちらかというと『ニキータ』をお勧めしたいけど、今見ると濃ゆすぎるのかしらん。