邦題も長い上に169分と尺も長い『 IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』観ました。最初に169分と聞いた時はマジ?と思いましたが、観るとそれほど長さは気にならず、前編よりも笑えるシーンも多くて面白かったですよ!
IT: CHAPTER TWO 2019年米 169分 R15+
2017年の『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の続きで完結編。
スティーヴン・キング原作「IT」の映画化。
1990年にも全2回のTVミニシリーズとして映像化されています。
前作では
前編は1988年の田舎町デリー。ピエロの格好をした”IT”が子供達を次々と襲っていました。
弟が行方不明になったビルは、マイク・リッチー、エディ、スタンリー、ベン、ベバリーら仲間達と共に”IT”に立ち向かいます。なんとか”IT”を撃退した彼らは、再び”IT”が現れる事があれば、何処にいても必ず戻って戦うことを誓うのでした。
続編の本作は
前編から27年経ちすっかり大人になった”ルーザーズ”。デリーを離れ、それぞれ家庭や仕事を持っていて、すっかり故郷デリーのことは忘れています。"IT”が戻ってきたと気づいたマイクによって召集されると、戸惑いつつも召集に応じますが、1人はトラウマから帰って来れません。
デリーで再会を喜ぶルーザーズに、早速”IT”ことペニーワイズが仕掛けきます。
徐々に記憶が戻り、また”IT”と対決するのを躊躇するメンバーでしたが、倒さないと自分たちの命が危ういことを告げられ腹を括ります。
キャスト
大人になったビルにジェームズ・マカヴォイ、べバリーにジェシカ・チャステイン、リッチーにビル・ヘイダー、マイクにイザイア・ムスタファ、エディにジェームズ・ランソン、スタンリーにアンディ・ビーン、ベンにジェイ・ライアン、ペニーワイズはビル・スカルスガルド、他グザヴィエ・ドランなど。
監督は前作から引き続きアンディ・ムスキエティ。
感想(ネタバレあり)
本作観る前に前編のおさらいをしようと思ったら録画してなくて(>_<)、結局おさらいしないまま観たので、最初は少し誰だっけ?と思いましたが、回想シーンも入ってくるので、すぐに分かるようになりました。
冒頭に出てくるゲイカップルの話は小説どおり。(小説読み返し中)グザヴィエ・ドランはキングのファンなのかしら?
父親に虐待されていたベバリーの夫がDV男とか、この辺は昔から変わらず。(;-_-) =3 フゥ
映像的には怖さより気味悪さが勝っていた様な〜。VFXの進歩のおかげでやたらリアル、よく思いつくなという気持ち悪さだけど、逆にそれほど怖くはない。
中華料理店のフォーチュンクッキーに始まり、ラストバトルに至ってはペニーワイズ七変化?べバリーが昔住んでいたアパートの老婆のくだりは、いつ来るかとハラハラしながら構えて観てました。
先住民に教えてもらった退治方法とか、それぞれが思い出の品を探すとか、こんなストーリーだったっけ?と思いましたが、その筋書きのおかげで、前編のおさらいができて分かりやすかったですね。
原作者スティーブン・キングも店主役で出てたので、内容に満足しているのでしょう。
(話は逸れますが、キングが『ドクター・スリープ』を絶賛しているツイートを見て、映画への期待が高まりますね〜^^;)
回想シーンもありなので尺が長くなってますが、特に長さは気にならず。
緊張するだけではなく笑えるシーンもあって緩急ついて面白かったですよ。
そしてベン、初恋が実って良かったね!