大評判の『ウィキッド ふたりの魔女』を観ました。
2部作の前編なので当然続きは気になるのですが、舞台のようにきっちり盛り上がって終わるので、この1作だけでも満足度は高いです。
WICKED 2024年米 161分
ストーリー
魔法と幻想の国オズ。緑色の肌で生まれたため、両親からさえも疎まれてきた孤独なエルファバは、シズ大学で美人で野心家のグリンダと出会う。何もかも正反対な2人は寮でルームメイトとなり、当初は互いに反発するも、次第に固い絆で結ばれていく。マダム・モリブルに魔法の才能を見出されたエルファバは、伝説のオズの魔法使いに招待され、グリンダを連れエメラルドシティへと旅立つ。
キャスト
エルファバに『ハリエット』のシンシア・エリヴォ、グリンダにアリアナ・グランデ、フィエロ王子にジョナサン・ベイリー、シズ大学の魔法学部長マダム・モリブルに『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のミシェル・ヨー、伝説のオズの魔法使いに『ジュラシック・パーク』シリーズのジェフ・ゴールドブラム、ヤギのディラモンド教授の声でピーター・ディンクレイジ、ボックにイーサン・スレーター、ネッサローズにマリッサ・ボーディ、他ボーウェン・ヤン、ブロンウィン・ジェームス、アンディ・ナイマン、キアラ・セトルなど。
監督は『イン・ザ・ハイツ』のジョン・M・チュウ。
ネタバレ感想
2003年にブロードウェイ・ミュージカルとして公演された「ウィキッド」。
人気は今でも衰えず、日本でも劇団四季が公演中。
見ようと思いつつ未見のまま、この映画で初ウィキッドとなりました。
『オズの魔法使』に出てくる良い魔女と悪い魔女の始まりの話。
楽しく明るい未来が待っているはずだった魔法の国オズは、実は差別・偏見・弾圧・嘘で成り立っていて、その中で成長するエルファバ、グリンダの友情は、フィエロの選択は。
2人はどのように悪い魔女、良い魔女へ仕立て上げられていくのか。
アカデミー賞授賞式でも披露していた楽曲や2人の歌声はもちろん素晴らしいので、それだけも十分堪能できます。
特に最後の「Defying Gravity」の力強さに、舞台の幕が降りた後の様な高揚感と放心状態でした。
図書館は面白い作りだったけど、歌いながら本を踏むのは止めて!
一番意外だったのは、良い魔女のグリンダはてっきり聖女のようなタイプかと思っていたら、虚栄心が強く自己中心的なチャラいお嬢様で( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
緑の容姿のせいで恐れられるエルファバは逆に、いじめや差別を許さない心優しい正義の人。
その正反対の2人が互いを認め心を開き親友となりますが、魔法使いとして才能があったが故に追われることとなるエルファバ。(実はオズの魔法使いが父親だったりしないのかしら)
そして才能が無いと言われたグリンダが、良い魔女にどうなるのか。
気になる続きは、アメリカでは11月21日公開予定のようですが、さて日本はいつでしょうね。