くまのプーさん誕生の影で 『グッバイ・クリストファー・ロビン』(ネタバレ感想)

くまのプーさん誕生の影で 『グッバイ・クリストファー・ロビン』(ネタバレ感想)

残念ながら劇場公開されなかった『グッバイ・クリストファー・ロビン』を見ました。
泣けます。

 

Goodbye Christopher Robin 2017年英 107分

 

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ストーリー

作家のアラン・ミルンは、第1次世界大戦からの帰還後にPTSDに悩まされ喜劇が書けなくなる。そんな彼と妻ダフネの間に息子が誕生し、クリストファー・ロビンと名付ける。アランは静養のためロンドンから田舎町へ移住するが、ダフネは何も書こうとしない彼に愛想を尽かして1人ロンドンへ帰ってしまい、残されたアランとクリストファー・ロビンは2人きりで暮らすことに。クリストファー・ロビンとの散歩中にぬいぐるみを使って創り出したキャラクターたちを基に構想を練り上げたアランは、クリストファー・ロビンのために「くまのプーさん」を執筆。作品は思いがけず世に出ることになり、大人気でミルン家は一気に世間の注目を集めることになる。

キャスト

アラン・ミルンに『ピーター・ラビット2 バーナバスの誘惑』などのドーナル・グリーソン、お気に入りです♪
妻のダフネに『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のマーゴット・ロビー、クリストファー・ロビンの子供期がウィル・ティルストン、青年期が『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』でベネディクト・カンバーバッチ演じるアラン・チューリングの子供時代を演じたアレックス・ロウザー、ナニーのオリーブに『T2 トレインスポッティング』のケリー・マクドナルド、イラストレーターのアーネスト・H・シェパードにスティーヴン・キャンベル=ムーアなど。
監督は『マリリン 7日間の恋』などのサイモン・カーティス

ネタバレ感想

今ではすっかりディズニーのなごみキャラな、くまのプーさん。
恥ずかしながら自分も本は読んだことがなく、イラストやディズニーのキャラとしてしか知りません。
その「くまのプーさん」を生み出したアラン・ミルンと息子クリストファー・ロビンの伝記映画。

まずミルンは第一次世界大戦へ従軍後、帰還できたもののPTSDに悩まされます。
息子が産まれ、環境を変えるためにロンドンから田舎へ移り、息子のために書いた「くまのプーさん」が雑誌に載り、世界中に翻訳される大ヒットとなります。
息子クリストファー・ロビンの名前を本に使用したため、クリストファー・ロビンは世間から注目されマスコミに追い回される様に。忙しい両親の代わりに自分を育ててくれたナニーも辞めてしまい、寄宿学校へ入れられたクリストファー・ロビンはイジメられます。

息子のために書いた話で息子を苦しめてしまったミルン。
成功よりも両親には自分との時間を割いて欲しかったクリストファー・ロビン。
「くまのプーさん」の裏側にこんなに切ない話があったとは。
映画の中では最後に和解していますが、現実はそうではなかったみたいです。
切ない。

 

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