アダム・ドライバーをたっぷり堪能 『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(ネタバレあり)

アダム・ドライバーをたっぷり堪能 『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(ネタバレあり)

遅れて公開の『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』を観ました。テリー・ギリアム監督作という時点で観るリスト入りしていたのが、アダム・ドライバー主演と聞いて鑑賞確定。
1月24日公開が1月程遅れちゃいましたけど、地元で観られて良かった。

THE MAN WHO KILLED DON QUIXOTE 2018年西/ベルギー/仏/英/ポルトガル 133分

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ストーリー

CM監督として成功したトビー、ドン・キホーテをテーマにしたCM撮影のためスペインへ来たが撮影が行き詰まっていた。突破口のヒントにとジプシーから手に入れたDVDが、トビーが卒業制作として初監督した映画「ドン・キホーテを殺した男」だった。偶然にもロケ地がすぐ近くだったことから、バイクで舞台となった村へと向かうと、映画でドン・キホーテを演じてから自分をドン・キホーテと思い込んでしまっている老人と、お供のサンチョとして成り行きで旅をする羽目に…。

キャスト

トビーにアダム・ドライヴァー、トビーのボスにステラン・スカルスガルド、妻のジャッキにオルガ・キュリレンコ、ジプシーにオスカル・ハエナダ
自分がドン・キホーテだと思い込んでいる靴職人のハビエルにジョナサン・プライス、同じく映画に出たアンジェリカにジョアナ・リベイロ、アンジェリカを囲っているロシア人のアレクセイにジョルディ・モリャなど。
監督はモンティ・パイソンのメンバーで『未来世紀ブラジル』などのテリー・ギリアム

ネタバレ感想

最近ますます物忘れが酷くて(>_<)、テリー・ギリアム監督作なので観ようと思ったんですが、何の監督だったかケロっと忘れてました(・_・;
1980年の『バンデットQ』から『未来世紀ブラジル』、『バロン』、『フィッシャー・キング』から2009年の『Dr.パルナサスの鏡』など、大好きな『12モンキーズ』もじゃん。
も〜、ヤバイです!(>_<)

今作はテーマ自体が「ドン・キホーテ」
騎士道物語を読み過ぎて、現実と物語の区別がつかなくなった男が、自身を本物の騎士と思い込み、”ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ”と名乗って冒険の旅に出かけるという小説。
今作では、「ドン・キホーテ」の小説を元にしたトビーが製作した映画の中でドン・キホーテを演じたハビエルが、自身を本物のドン・キホーテと思い込んだというお話。
という映画をテリー・ギリアムが撮ったので、今作・劇中映画・小説となんだか3重構造。マトリョーシカの様な開けても開けてもドン・キホーテ。

ポスターにある通り、構想30年、映画化に挑戦し挫折し続けた19年の間にキャストも次々変わった様ですが、飄々としたジョナサン・プライスも翻弄されるアダム・ドライヴァーも良かったですね〜。演技ができない演技をするジョナサン・プライスに思わず( ̄∇ ̄)ニヤッ
テロだとか不法移民だとか現代の事も入っているのに、アレクセイ主催のパーティシーンは今時ありえない気もしましたが、まあ”ドン・キホーテ”だし。( ̄▼ ̄;アハッ・・・・

題名の”ドン・キホーテを殺した男”はハビエルなのかドニーなのか。
現実の自分より成りたい自分を選んだ男の話。
周りからどう見られようと、成りたい自分で生きる方が幸せなのかも。

 

映画化に挫折した時のドキュメンタリーもある様ですよ。
ジョニー・デップ、ヴァネッサ・パラディジャン・ロシュフォール出演)

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