ウィル・スミスvsウィル・スミスの『ジェミニマン』を観ました。『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』で虎をCGで描いたアン・リー監督が今回は人間をCGで。肌の質感なんかがCGの様ですが、20代のウィルそのもので違和感無かったですね。
GEMINI MAN 2019年米 117分
原題は
”ジェミニ(Gemini)の男”。ジェミニは、本作の中に出て来る政府の極秘プロジェクトの名称で、ギリシア神話でゼウスが誘惑した女性に産ませた双子の兄弟の話が由来だとか。
予告でも大っぴらに宣伝している様に、主人公は自分の遺伝子から作られたクローンに命を狙われます。誰が?なぜ?というお話。
キャスト
51歳のヘンリーにウィル・スミス、23歳のジュニアにもウィル・スミス、W主演( ̄∀ ̄)
何をやっても華があるエンターテナーですよね。
ヘンリーを狙う政府のヴァリスにクライブ・オーウェン♪、スタイルも良い〜♪
国防情報局の潜入捜査官ダニーにメアリー・エリザベス・ウィンステッド、この顔は〜と思っていたら『スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団』のラモーナでした。
ヘンリーの軍人仲間にベネディクト・ウォン、ダグラス・ホッジなど。
監督は『グリーン・デスティニー』などのアン・リー。製作はジェリー・ブラッカイマー。
ネタバレ感想
今回2Dで観てしまったのでハイフレームレートについては良く分からないんですけど、アクションシーンは観やすかったですよ。
自分vs自分だと『LOOPER ルーパー』とか、政府から命を狙われるストーリーなんかも特に目新しくはないんだけど、自分のゴーストに対峙する主人公、お互いの存在への葛藤や、二人の父親の父性の違いであったりと、割と親子の話でもあり、案外内容もありました。
もちろんアクションも見どころ。バイクアクションはリアルで面白かった〜。ガンフーならぬバイフーらしいですよ(もう何でもアリ)
冒頭にも書きましたが、CGの違和感は全くないですね。
ただ、吹き替えで観た人は分からないでしょうけど、声や話し方が今のウィルなんですよね。20代と50代では話し方や声が違うはずで、そこがちょっと惜しい。
後、字幕が戸田奈津子なので意味が通りにくいところあり。
クライブ・オーウェンと若ウィルの親子シーン(親子と分かる前はパトロンと若いツバメっぽかった^^;)で「愛する我が息子よ、こっちへおいで」とか言ってるのが、クライブが50代のウィルに言ってるんだと途中から思いはじめて、クライブほどの役者ならそんなこともあるだろうけど、やりづらいだろうな〜とか考えちゃいました。( ̄∀ ̄*)イヒッ
ヴァリスはクローンを養子にして、同じ顔の戦闘員も作って「お前は可愛い息子だけど、あれは武器だ」とか言っちゃう様な奴なので、客観的に見るとかなりおかしい人なんだけど、クライブが演じると圧倒的にまともに見える説得力、もっと癖があっても良かった様な〜(^_^;)
クライマックスのヘルメットを被った隠し球は、①もう一人のクローン、②ヴァリスのクローン、③バロン(ベネディクト・ウォン)のクローンの3パターンかな〜とか考えていて、当然①だったけど、あとのパターンだとコメディもイケたよね。(だから違う!)
バロンの退場シーンは可哀想すぎましたけど、久しぶりにクライブ・オーウェンも堪能できたし、面白かったです。