23年ぶりにデジタルリマスター版が公開中の『リトル・ダンサー』。
観ていなかったので劇場行こうかなと思ったけど、配信で見ちゃいました。( ̄∀ ̄*)イヒッ
今頃、この映画がミュージカル「ビリー・エリオット」になったんだと気づく始末(>_<)
Billy Elliot 2000年英 111分
ストーリー
1984年、イングランド北東部の炭鉱町。母を亡くした11歳の少年ビリーは、炭鉱労働者の父の命令でボクシング教室に通わされている。ある日、偶然目にしたバレエ教室のレッスンに興味を抱いた彼は、女の子たちに混じってレッスンに参加するように。バレエの先生ウィルキンソンはビリーにダンサーとしての才能を見いだし、彼女の熱心な指導のもとでビリーはめきめきと上達していくが……。
キャスト
ビリー・エリオットに『異人たち』のジェイミー・ベル、当時15歳、約2000人のオーディションで選ばれました。
ウィルキンソン先生に『ハリー・ポッター』シリーズのロンのお母さんジュリー・ウォルターズ、本作でアカデミー助演女優賞ノミネート。ビリーの父に『マーベルズ』のゲイリー・ルイス、兄トニーにジェイミー・ドレイヴン、25歳のビリーに世界的バレエダンサーのアダム・クーパー。
監督は『めぐりあう時間たち』のスティーブン・ダルドリー。
ネタバレ感想
もっと前の映画かと思っていたら2000年、それでももう20年以上前。
評判は聞いていたけれど、なんとなく見逃したままで今日まで。
1984年のイギリスの田舎の炭鉱の町。
冒頭で認知症の祖母が徘徊するのを優しく連れ戻す少年。
炭鉱員として働く父と兄は炭鉱の閉鎖に反対してスト真最中。
亡くなった母の代わりに祖母の面倒を見ているビリーは、優しい性格でまだ母親が恋しいのだと分かります。
殴り合うボクシングは性に合わないビリーは、隣で始まったバレエ教室に興味を惹かれ、
なぜか先生もそのままビリーを受け入れ、女の子に混じってバレエの演習をする様に。
ビリーの才能を見抜いた先生に勧められ、バレエの名門校へのオーディションを受けるはずが、兄が逮捕され断念。
憤りを声には出さず、全身全霊で踊るビリー。
その踊りを見た父親は、ようやく、
母を亡くした11歳の息子の想いに向き合い、夢を叶えてやらなければと決意します。
頑固で無口な父親と怒ってばかりの兄でしたが、初めてビリーへの愛情が表現され泣かされます。
閉塞感に包まれた町で、自分の道を見つけた少年。
彼の成功は、きっと町を活気付かせたに違いないし、先生や父や兄やおばあちゃんも元気になったことでしょう。
静かに燃える情熱が活き活きとした映画でした。