『シビル・ウォー アメリカ最後の日』を観ました。
映画を観て気づきましたが、アメリカという国は内戦を起こせるだけの条件が十分揃っているということ。
あり得ない話では無いリアリティが有ります。
CIVIL WAR 2024年米/英 109分 PG12
ストーリー
連邦政府から19もの州が離脱したアメリカ。テキサスとカリフォルニアの同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。ワシントンD.C.の陥落が目前に迫るなか、ニューヨークに滞在していた4人のジャーナリストは、14か月一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うため、ホワイトハウスへと向かう。だが戦場と化した旅路を行くなかで、内戦の恐怖と狂気を目の当たりにする。
キャスト
戦場カメラマンのリー・スミスに『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のキルステン・ダンスト、記者のジョエルに『グレイマン』のワグネル・モウラ、駆け出しカメラマンのジェシー・カレンに『エイリアン:ロムルス』のケイリー・スピーニー、サミーに『DUNE デューン 砂の惑星』のスティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン、大統領に『ダム・マネー ウォール街を狙え!』のニック・オファーマン、アニャに「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」シリーズのソノヤ・ミズノ、他ジェシー・プレモンス(ノン・クレジット)など。
監督・脚本は『エクス・マキナ』『MEN 同じ顔の男たち』のアレックス・ガーランド。
ネタバレ感想
アメリカ大統領任期は最大2期であったのを、憲法を改正し3期目に就任した大統領に反発し19州が戦法政府から離脱。
カリフォルニア州とテキサス州の西部同盟(Western Forces)が政府軍を圧倒し、政府軍が倒れるのが目前という状況で映画は始まります。
大統領が殺される前にインタヴューしたいとホワイトハウスへ向かうジャーナリストのジョエル達。
ニューヨークからワシントンD.C.へ向かう道のりは、ゾンビ映画などで見る荒廃した世界と同じ。
他人種が住む移民の国アメリカ、軍や兵役経験者も多く、銃も溢れている。
トランプの煽動で起こった、2021年のワシントンの連邦議会襲撃事件も記憶に新しい。
映画内で描かれていることはいかにも起こりそうで、フィクションとは思えませんでした。
本来逮捕されて収監されているはずの人間が大統領候補という現在のアメリカの状況。
危機的状況というのは日本も同じですが、
銃が規制されていて、国民に反乱する意志がないので、内戦は起こりそうもないのは良いのか悪いのか。
感心したのは、軍がジャーナリストをちゃんと守るところ。
日本ではそれも無いでしょうね。
銃を持った人間が大義を手に入れた時、誰を敵と定めるのか。
ジェシー・プレモンスの言う「What kind of American are you?(お前はどういう種類のアメリカ人だ?)」
一番怖かったですね。
尺は短いながら、いろいろ考えさせられる映画でした。
こういう怖さは知っておいた方が良い気がします。