国の言う事を信じられますか? 『サイレント・ナイト』(ネタバレ感想)

国の言う事を信じられますか? 『サイレント・ナイト』(ネタバレ感想)

予告を見て『ニューイヤーズ・イブ』みたいな話ならスルーしようかと思っていたら、マシュー・ボーン監督と聞き、とりあえず観ておく事に。
そしたら、マシュボンは監督ではなく製作でしたわ。( ̄▼ ̄;アハッ・・・・

 

Silent Night 2022年英 90分

 

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ストーリー

イギリス人夫婦ネルとサイモンと3人の子どもたちは、田舎の屋敷でのクリスマスのディナーパーティに学生時代の友人たちとその家族を招待。子どもを含む12人の男女が屋敷に集う。彼らは久々の再会を喜びあう様だが、明日あらゆる生物を死滅させる謎の毒ガスが地球全土に拡がるため、毒ガスで死ぬ前に政府から支給されたピルを飲み安楽死するためのパーティーだった。そんな中ネルの息子アートがピルを飲まないと言い出し…。

キャスト

ネルにキーラ・ナイトレイ、サイモンにマシュー・グードの『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』コンビ、2人の息子に『ジョジョ・ラビット』のローマン・グリフィン・デイビスと彼の双子の弟ハーディトーマス
サンドラに『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』のアナベル・ウォーリス、彼女の夫トニーにルーファス・ジョーンズ、ベラにルーシー・パンチ、パートナーのアレックスに『クルエラ』のカービー・ハウエル=バプティスト、ジェームズにソープ・ディリス、恋人のソフィーにリリー・ローズ=デップなど。
ローマン達の母親でもあるカミラ・グリフィンが監督・脚本、マシュー・ヴォーン製作。

ネタバレ感想

学生時代の同級生とその家族と過ごす楽しいクリスマスイブ。
のはずが、実は翌日のクリスマスに地球上に立ち込める毒ガスで生物は死滅という宣告を受け、毒ガスで苦しんで死ぬ前にピルで安楽死をするための集い。

劇中でキーラがジェスチャーゲームで『デイ・アフター・トゥモロー』のジェスチャーゲームをしているし(さっぱり分からない!そういえば彼女『エンド・オブ・ザ・ワールド』(未見)という終末映画にも出ていたはず)終末系の映画はいろいろあるけれど、思い出したのはラース・フォン・トリアー監督の『メランコリア』。

不安になると人は集うものかもしれないけれど、同級生の友人同士は良いけれど、特に友人でもないパートナーは明らかに嫌そう。自分も馬鹿騒ぎするよりひっそりと過ごしたい。
大人達は未来を諦め、子供達はただ親に従う中、アート1人が反抗する。
もはや遊べなくなるのにクリスマスプレゼントでゲームをくれる母、安楽死用のピルが政府から支給されない人の存在、本当に政府のいう毒ガス情報は間違っていないのかと憤り、そして死にたくないと主張。
彼の言う事はもっともで真摯。演じるローマン君が良い。

最後は、そうなりそうと思ったとおり、アートだけ生き返って終わる。
ゾンビランド』でジェシー・アイゼンバーグが演じたコロンバスの様に、彼なら強く生きていけそうな気がしました。

 

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