人にも食べ物にも国境なし 『世界で一番しあわせな食堂』(ネタバレ感想)

人にも食べ物にも国境なし 『世界で一番しあわせな食堂』(ネタバレ感想)

ミカ・カウリスマキ監督のフィンランド映画『世界で一番しあわせな食堂』(例によってぼんやりした邦題)を観ました。『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』(古っ!他にもたくさん映画あります^^;)のアキ・カウリスマキ監督のお兄さんなんですが、自分はお初でした。

MESTARI CHENG/MASTER CHENG 2019年フィンランド/英/中 114分

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ストーリー

フィンランド北部の小さな村にあるシルカ食堂。ある日中国人の親子がやって来て、人を探していると言う。食堂を経営するシルカは、チェンが料理人なのを知り、料理を作ってくれたら人探しに協力するという取り決めをする。 チェンが作る料理は評判となり食堂は大盛況。 次第にシルカや常連客とも親しくなり村に溶け込んでいくチェン。

キャスト

シルカにアンナ=マイヤ・トゥオッコ、チェンにチュー・パック・ホング、ロンパイネンにカリ・ヴァーナネン、ヴィルプラにヴェサ=マッティ・ロイりなど。
監督はミカ・カウリスマキ

ネタバレ感想

正直なことを言うと、クレジット見るまでアキ・カウリスマキ監督作だと思ってました。( ̄∀ ̄*)イヒッ
ちょっと笑えて、ちょっと寂しくて、ほのぼのしたハートウォーミング系のつもりで観ましたが、概ね当たってましたね。

同日にこの映画の前に観た『ラーヤと龍の王国』では、主人公ラーヤは人を信じてはいけないと言い続けていたのに、こちらの映画ときたら、信じる信じない以前。
知人を探すのに、村の名前だけを頼りやってきた中国人親子、目についた食堂でカタコトの英語を使って聞き込みをするもさっぱり手がかりを得られず、途方に暮れる。
素性も何も分からない中国人親子を家に泊めてあげる食堂のオーナー・シルカ。
食堂に中国人の団体客が来ると、自分は料理人だからと料理をしてお礼も受け取らないチェン。
どちらも助けてあげているつもりもなく、自然とそうしている。
そんな田舎町の素朴な人たちと、料理を通じて交流していくチェン。
母を亡くして寂しがっている息子との接し方も分からず、シルカや村の人たちのおかげで息子も自分も癒されていくチェン。
村の人たちも、医食同源を実践するチェンの料理で元気になります。
亡き妻を大事に思いながらも、シルカと惹かれ合うチェン。
フィンランドの美しい風景と、美味しそうな食事。アジア人も異国の食べ物も馬鹿にしない村の人たちの暖かさ。

さりげない日常が愛おしく感じられる作品でした。

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