『マルセル 靴をはいた小さな貝』を見ました。
これは可愛らしくて面白い良い映画でしたよ。
ストーリー
キャスト
監督で劇中のディーンも演じているディーン・フライシャー・キャンプ。
ネタバレ感想
実写とストップモーションアニメの組み合わせが新鮮でしたね。
元々はYouTubeで配信していた短編作品を長編映画化した様ですが、そりゃ7年掛かりますよねというクオリティ。
祖母のコニーと一緒に暮らすマルセル、毎日充実して暮らしているものの寂しさも隠せない。
というのも、元々は両親や兄妹、貝のコミュニティと共に暮らしていたのに、ある事件によって突然、他の貝たちが消えてしまったから。
他の貝の情報を得るため、ディーンに頼んで動画を上げてもらうけれど、野次馬が家に押し寄せただけで、手がかりは得られない。
そこへマルセルも見ていた「60ミニッツ」というドキュメンタリーTV番組からインタヴューの申し込みが。
ビビっているマルセルの背中を押す祖母のコニー。
脚はあるのに一つ目と口しかないマルセルの、お喋りで好奇心旺盛で生活を楽しんでいるところも良いし、普通にイライラしたり落ち込んだりするところも良い。(ゲロ吐くのが最高に可愛い)
家にあるいろんなものを利用するところは、ちょっと『借りぐらしのアリエッティ』を思い出した。
家に居たら飽きないし、動画撮影したくなるだろうし、配信したら人気者になるところも分かるしで、不思議なリアリティがある。
一緒に暮らしていたコミュニティーが消えた件がちょっとしたミステリーで、一気に謎解きがされる終盤も目が離せない。
家族が見つかって大団円かと思いきや、2人の生活から一気に集団生活に戻ったマルセルが、ちょっと独りになる時間を作ったりするところも良くて、本当にどこかに居れば良いなぁ〜と思わせられます。