前日譚の方が見たいかな 『流転の地球』(ネタバレ感想)

前日譚の方が見たいかな 『流転の地球』(ネタバレ感想)

世界的ベストセラー「三体」の著者、劉慈欣(りゅう・じきん)の短編小説「流浪地球」を実写映画化した
流転の地球』をNetflixで見ました。
太陽が老化のため肥大し、地球が飲み込まれ消滅する見込み、その前に太陽圏から脱出するために、地球にエンジンを付け地球ごと宇宙を移動するという奇想天外ストーリー。

流浪地球/The Wandering Earth 2019年中国 125分

 

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ストーリー

太陽に異変が起こり、300年後に太陽系そのものが消滅することが判明。世界の国々は連合政府を設立し、地表1万カ所に設置された「地球エンジン」によって、地球ごと太陽系から脱出する計画を始動。地上は急激な環境変化のため住むことができなくなり、人類は地下都市で暮らすことに。順調に移動を続ける地球だったが、地震により地球エンジンが停止。救援隊は地球エンジン再起動に奔走するが、軌道のずれが生じ木星に衝突する危険性が高まる。衝突を避けるため、ある策に賭けるが…。

キャスト

リウ・チーにチュー・チューシャオ、リウ・チーの父で国際宇宙ステーションにいるリウ・ベイチアンにウー・ジン、母方の祖父のハン・ズーアンにン・マンタ、ハン・ズーアンの養子のドゥオドゥオにチャオ・ジンマイ、ティムにマイク・スイ、他リー・グアンジェなど。
監督はグオ・ファン

ネタバレ感想

2019年の公開時、中国映画史上初のSFブロックバスター映画となったらしい本作。
原作小説とは、地球を移動させるという基本設定以外のストーリーや登場人物は違っているそう。
地球エンジンを稼働させ地球を移動させるという発想が、そんな事で地球が動くのが信じられないけれど、面白い。
当然トラブルもある訳で、地震によりエンジンが停止した間に木星の引力圏に入り、木星に飲み込まれそうになるという展開も違和感ないし、CGなのかVFXなのか分からないけれど、映像にも圧倒される。
ただ、誰かの自己犠牲で助かるというストーリーが、SF映画ではありきたり過ぎ。
展開の予想も出来てしまうので、意外性もない。
登場人物達の背景や感情の説明にはそれほど時間が割かれていないので、エモーショナルにもなれず。

大体、地球に危機が訪れた時に、国連主導の世界政府的なものができるかもしれないけれど、
全人類が協力して危機に立ち向かう図が想像出来ず、どちらかというと、
ドント・ルック・アップ』みたいに、権力者や富裕層だけさっさと逃げ出す方が現実的だと思ってしまうよね。
┐(-。ー;)┌ヤレヤレ

この映画の前日譚『流転の地球 -太陽系脱出計画-』、地元では公開予定がないのだけれど、
アンディ・ラウも出ているし、こっちの方が観たいかな。

 

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