R.I.P ”RBG” 『ビリーブ 未来への大逆転』(ネタバレ感想)

R.I.P ”RBG” 『ビリーブ 未来への大逆転』(ネタバレ感想)

先月87歳で他界した、アメリカ合衆国の連邦最高裁判事を27年務めた、ルース・ベイダー・ギンズバーグの実話をもとに描かれた映画。
ラストにカメオでご本人も出演しています。
追悼の気持ちで鑑賞。

ON THE BASIS OF SEX 2018年米 120分

Advertisement

ストーリー

名門ハーバード大学法科大学院に入学したルース・ギンズバーグは、500人の生徒の中のたった9人の女性の1人だった。同じ大学に通う夫マーティンがガンを患い、学業に加え夫の看病と幼い娘の育児の多忙な日々を乗り越える。2年後、全快したマーティンがニューヨークの法律事務所で働き始めたため、ルースはコロンビア大学に編入し首席で卒業。だが、女性というだけでどの法律事務所も彼女を採用しようとはせず、やむなく大学教授として働き始める。弁護士への夢を諦めきれないルースは、マーティンからある訴訟記録を見せられ、弁護に乗り出すのだが…。

キャスト

ルース・ベイダー・ギンズバーグにフェリシティ・ジョーンズ、夫のマーティンにアーミー・ハマー、娘ジェーンにケイリー・スピーニー、メル・ウルフにジャスティン・セロー、ドロシー・ケニオンにキャシー・ベイツ
クリス・マルケイ、サム・ウォーターストーン、ジャック・レイナー、スティーブン・ルートなど。
監督は『ペイ・フォワード 可能の王国』のミミ・レダー

ネタバレ感想

白人至上主義から見ると黄色人種でも、日本に居ると日常で人種差別される感覚はほぼ無いので、人種差別がテーマの映画を見ても当事者という意識が無いのでしょうね、酷いとは思っても怒りにまでは結びつかないのだけれど、女性差別がテーマになるとやはり当事者意識が出てくるようで、見ていてとても腹が立ちました。話は70年代ですが、”me too”運動が必要な今も、たいして状況は変わっていない気もします。

ルース・ベイダー・ギンズバーグについては、この映画公開当時に初めて知ったくらいで、すごい人なんだろうなくらいにしか思っていなかったのですが、この映画を見るとめちゃめちゃ大変な人生でしたね。

学生結婚で子供も居て、夫はガンになり助かる見込みは少ないと宣告される。
それでも夫の命も家庭も勉強もあきらめず、夫の分まで授業を受けるって、もはや超人レベル。

超人的なパワーと頭脳がありながら、挫けそうな時に支えてくれる夫マーティンがいたから勝ち取れた。自分を信じてくれる家族の存在が大きかったというストーリーなので、「ビリーブ」という邦題も分からなくはないけれど、原題の「性に由来する」性差別に対する初の勝訴という功績より、素晴らしい家族のお話としてフォーカスされた気がしなくもないですね。

それも素敵な話だとは思いますけどね〜。

 

Advertisement

映画の旅カテゴリの最新記事