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心臓に悪すぎ 『シラート』(ネタバレ感想)

映画の旅

2025年・第78回カンヌ国際映画祭では審査員賞など受賞、第98回アカデミー賞では国際長編映画賞と音響賞にノミネートされた『シラート』を観ました。まさに衝撃的。

SIRAT 2025年スペイン/フランス 115分 PG12

ストーリー

砂漠で行われるレイブパーティに参加したまま失踪した娘を探すため、父ルイスと息子エステバンは、
モロッコの山岳地帯から砂漠の奥深くへと車を走らせる。行き着いたのは、現実と幻覚が混濁するような野外レイブのカオス。耳をつんざく重低音、赤い照明の海、踊り続ける人々。
だがそこにはすでに娘の姿はなく、父と息子は、レイブの参加者グループを追って、娘が向かったと思われる次のレイブ会場を目指すことになるが……。

キャスト

父ルイスに『パンズ・ラビリンス』のセルジ・ロペス、息子エステバンにブルーノ・ヌニェス・アルホナ、他リシャール・ベラミ、ステファニア・ガッダ、ジョシュア・リアム・ヘンダーソン、トナン・ジャンビエ、ジェイド・ウキドなど。
監督・脚本は『ファイアー・ウィル・カム』のオリベル・ラシェ、製作にペドロ・アルモドバルも参加。

ネタバレ感想

冒頭で、タイトルの「シラート」はアラビア語で「道」を意味し、コーランに出てくる言葉で、天国と地獄の上に架けられる細い橋のことというテロップが出ます。
映画の中に出てくるレイブについて知らなかったのだけど、ダンス音楽を一晩中流す大規模な音楽イベントやパーティーのことだそう。1980年代後半から開かれているらしい。レイブに参加する人をレイバーと言います。

北アフリカのモロッコでレイブの準備をしているところから始まります。
やがて大勢が集まり、音楽に合わせてひたすら踊り続ける。
そのレイブに参加して行方不明になっている娘を父親と息子が探すが見つからない。
軍隊が会場に来て解散を命じたりと、不穏な空気が漂う。
次のレイブの話を聞いた親子は、その会場へ向かうグループについて行くことにします。
この辺でタイトルがようやく出てきます。

前半はなかなかストーリーがどう展開していくのか読めなくて。
ロードムービーの時間が長い。最初は親子がついてくることに難色を示していたグループが、次第に親切になり親子も打ち解けてきたところで、事件が起こります。
その事件もかなりショッキングですが、ここからの後半が心臓に悪い驚愕の展開で、何度も椅子から飛び上がりました。ホラー苦手なんですけど、ホラーより真実味がある分、怖さを通り越して呆然。

人は生きているのではなく生かされているのかなと感じました。
明日が来るのは幸運。
だから好きなように生きないと。
この映画に登場するレイバーたちは俳優ではなく、実際のレイバーをキャスティングしてきたそうです。
彼らのように自由に、しかしリスクが大きすぎましたね。


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