第96回アカデミー賞で脚本賞にノミネート。
実在のスキャンダルをもとにした作品。

May December 2023年米 117分 R15+
ストーリー
当時36歳の女性グレイシーは、23歳年下の13歳の少年ジョーと性的関係を持ち妊娠、2人の関係は大きなスキャンダルとなった。未成年と関係をもったことで罪に問われ服役したグレイシーは、獄中でジョーとの間にできた子どもを出産。出所後に晴れて2人は結婚する。それから20年以上の月日が流れ、いまだ嫌がらせを受けることがあっても、家族で幸せに過ごすグレイシーとジョー。そんな2人を題材にした映画が製作されることになり、グレイシー役を演じる女優のエリザベスが、役作りのリサーチのためにやってくる。エリザベスの執拗な観察と質問により、夫婦は自らの過去とあらためて向き合うことに。
キャスト
エリザベスに『ソー ラブ&サンダー』のナタリー・ポートマン、グレイシーに『キングスマン:ゴールデン・サークル』のジュリアン・ムーア、ジョーに『ウォーフェア 戦地最前線』のチャールズ・メルトン、他コーリー・マイケル・スミス、パイパー・カーダ、エリザベス・ユーなど。
監督は『ダークウォーターズ 巨大企業が恐れた男』のトッド・ヘインズ。
ネタバレ感想
タイトルの「メイ・ディセンバー」は親子ほど年齢の開きのあるカップルという意味のスラングらしい。
どこかで見たような話だなと思ったら、この映画のモチーフの実在のスキャンダルをもとにして、イギリスで作られたのが『あるスキャンダルについての覚え書き』。
実際には女性教師が生徒とという話で、この映画では主婦がバイト先のアルバイトの少年とになっている。
いつもながら精神的に病んでいる女性を演じるのが巧いジュリアン・ムーア。
愛を理由に家族をコントロールしているグレイシーと、彼女を演じて成功するという野心を隠して笑顔で近づく女優のエリザベスとの、バチバチした感じも見どころではあるものの、ストーリーの核は、愛という名のもとに13歳で父親となり、その後家族を支えるために青年時代が犠牲になったジョーの心情。息子たちの卒業式で自分の人生を振り返ってしまい、信じていた愛を疑い始める。
映画の中では強かな女性2人に弄ばれた様に見えて、気の毒になってしまった。
モデルのカップルは夫から申請があり12年後に離婚、理由は公表していないらしい。
愛が義務感に変わってしまうと、しんどいよね。


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