日本公開50周年記念で昨日から劇場公開中の『パピヨン』を観ました。
スティーブ・マックィーンのファンなので、何度も見ているしDVDも持っていますが、
劇場で観られる機会を逃しちゃいけないと行ってきましたよ!
Papillon 1973年仏/米 151分
ストーリー
胸に蝶の刺青を持つ金庫破りの通称パピヨンは、無実の殺人罪で終身刑となり南米フランス領ギアナの監獄送りとなる。移送中の船の中、パピヨンは国債を偽造した罪で逮捕されたルイ・ドガを目にし、彼の用心棒になる代わりに脱獄のための資金を提供してもらう話を付ける。最初は取引だけの関係の2人だったが、たどり着いた流刑地の監獄で過酷な労働の中、襲われていたドガをパピヨンが命懸けで助けたことがきっかけで、次第に絆が深まっていく。ドガの金でボートを手配したパピヨンだったが…。
キャスト
パピヨンにスティーブ・マックィーン、ルイ・ドガにダスティン・ホフマン、囚人仲間のジュロに『ブリット』でスティーブの相棒役のドン・ゴードン、トゥーサントに『マトリックス レボリューションズ』のアンソニー・ザーブ、マチュレットにロバート・デマン、クルジオにウッドロウ・バーフレイなど。
監督は『猿の惑星』のフランクリン・J・シャフナー、脚本に『ジョニーは戦場へ行った』のダルトン・トランボと『コンドル』のロレンツォ・センプル・Jr.、撮影は『タワーリング・インフェルノ』のフレッド・コーネカンプ、音楽はジェリー・ゴールドスミス、テーマ曲は1973年度のアカデミー賞作曲賞にノミネート。
ネタバレ感想
アンリ・シャリエールの自伝小説の映画化。
脚色はされているけれど実話ベース、映画の最後に廃墟となった実際のギアナの監獄の映像も映ります。
ドイツの捕虜収容所からの脱走を描いた『大脱走』など、脱獄ものも古今東西いろいろありますが、本作の見どころはやはり不屈の精神と友情ですね。
猛暑の劣悪な環境の監獄で、重労働に耐え、独房に2年・5年と入れられ、食事を減らされ日光を遮られた中で虫を食べてでも生き抜いた生命力。老いても脱獄を諦めなかった精神力。
救いようのない生活の中でも決して友を裏切らなかったパピヨンとその友情に応えたドガ。
何度も死ぬ目に遭いながらも対照的な2人が互いを思いやって
ストーリーを知っていても、スクリーンで観るとしっかり没入して展開にハラハラ。
スクリーンで観るスティーブはやっぱりカッコいい♪
スティーブもホフマンもオスカー級の演技だと思うんだけどな。
途中に幻のようなシーンも挟まれたりして、キツい話の割に重苦しくはなく見応え十分です。
観られる環境の方はぜひ劇場へ足を運んでくださいな。