『サンキュー、チャック』の原作「チャックの数奇な人生」と一緒に収録されている「ハリガンさんの電話」。読んだらとても良くて、巻末の編集部覚書に『ハリガン氏の電話』という邦題で映画化され、Netflixで配信されていると書いてあったので見てみました。

Mr. Harrigan’s Phone 2022年米 106分
ストーリー
2004年、9歳のクレイグは、近所に住むハリガンさんから本の朗読と雑用のアルバイトを頼まれる。ハリガンさんはアメリカでも有数のお金持ちだったが、事業を引退し田舎町ハーロウへ引っ越してきた。ハリガンさんはクレイグに年4回カードと共にスクラッチくじを送ってくれた。ある時、スクラッチくじが3,000ドルの当たりになった。クレイグはハリガンさんへのお礼にiPhoneをプレゼントしたが、その電話が後々不可解なできごとを引き起こすこととなった。
キャスト
クレイグに『IT/イット”それ”が見えたら、終わり。』のジェイデン・マーテル、クレイグの子供時代はコリン・オブライエン、ハリガン氏にドナルド・サザーランド(2024年に88歳で他界されてました)、クレイグの父親にジョー・ティベット、ハート先生にカービー・ハウエル=バプティストなど。
監督は『ウォルト・ディズニーの約束』のジョン・リー・ハンコック。
ネタバレ感想
原作は、85歳のハリガンさんと9歳のクレイグの5年にわたる交流が、師弟関係のようでもあり祖父と孫のようでもあってほのぼのしていて微笑ましい。ハリガンさんが亡くなるまでは宝くじが当たったり、iPhoneをプレゼントして使い方を教えたりと、歳の差がありつつも礼節と愛情があるやりとりが、読んでいて気持ちが良い。後半ホラーになっていくのだけれど、作品全体としてはあまり暗いイメージはない。
しかし映画の方は、冒頭からちょっと陰気で、ハリガンさんとクレイグの関係性があまり深く描かれていなかったのが残念。また小説ではクレイグと父親が仲良しなのも好きな点なのだけれど、映画の方は親子の間に溝がある描き方だったのも不満。
ほぼ原作通りではあるのだけれど、ちょっとホラー味を強める脚色はまあありがち。
エグゼクティブプロデューサーに原作者スティーヴン・キングの名前があるので、この程度なら大丈夫ということなのかも。
個人的には、ホラーよりもハリガンさんとクレイグの心温まる交流にフォーカスして欲しかったかな。
作者の意図とは違うかもだけど。


コメント