未見でソフトも廃盤の『落下の王国』が、4Kデジタルリマスター版で17年ぶりにリバイバル上映されたので観ました。残念ながら地元は2Kでの上映、ようやく観られて嬉しいけど、やっぱり4Kリマスターで観たかったなぁ〜。

The Fall 2006年印/英/米 118分
ストーリー
1915年のハリウッド。映画の撮影中に橋から落ちて大怪我を負ったスタントマンのロイは、病室のベッドで自暴自棄になっていた。そこへ、木から落ちて腕を骨折し入院していた5歳の少女アレクサンドリアが現れる。ロイは動けない自分の代わりに、アレクサンドリアに薬剤室から自殺用の薬を持ってこさせようと考え、彼女の気を引くために即興の冒険物語を語り始める。それは、愛する者や誇りを失い、深い闇に沈んだ6人の勇者たちが力を合わせて悪に立ち向かう壮大な物語だった。
キャスト
ロイ・ウォーカー/黒山賊に『ホビット』シリーズのリー・ペイス、アレクサンドリアにカティンカ・ウンタルー、看護師エブリン/エブリン姫にジャスティン・ワデル、病院職員/ダーウィンに『クルエラ』のレオ・ビル、オレンジ摘み/インド人にジットゥ・ヴェルマ、オレンジ摘み/ミスティックにジュリアン・ブリーチ、氷配達人/オッタ・ベンガにマーカス・ウェズリー、片足の俳優/ルイジにロビン・スミス、シンクレア/オウディアス総督にダニエル・カルタジローン、他ショーン・ギルダー、エミール・ホスティナなど。
監督は『インモータルズ ー神々の戦いー』のターセム、衣装デザインは石岡瑛子、デヴィッド・フィンチャーとスパイク・ジョーンズが製作をサポート。
ネタバレ感想
これまで、映像はすごく綺麗だけどアーティスティックで訳分からん映画だと勘違いしていました。とっても分かりやすいお話でした。
大怪我はするわ彼女には振られるわで落ち込んでいるスタントマン、自殺したいけれど動けない。たまたま出会った少女に薬を盗ませようと、彼女の気を引くために即興で作った話を聞かせます。
即興話の内容は愛と復讐に燃える勇者物語だけど、やはり映像ですね〜。
24ヵ国以上、13の世界遺産でのロケーション撮影に石岡瑛子デザインの衣装、圧倒的に視覚に押し寄せる映像美、CGではない本物の説得力。眼福。
現実パートの方では、表情豊かで好奇心旺盛なアレクサンドリアが可愛らしくて、終盤はちょっと泣いちゃったよ。
それにしても、落ち込んだスタントマンでも黒山賊でもリー・ペイスは美しい。こっちも眼福。



コメント
木蓮さん
私も昨日観てきました! 4Kに加え、地元川崎のシネコンの「LIVE ZOUND」という特別な音響システムという贅沢な環境で。ふふふふふ。
https://cinecitta.co.jp/livezound
この映画、どうしても凄い映像美のほうに注目が集まりがちで、たしかにとんでもなく凄い映像ではあるのだけれど、それを上手に成立させている脚本にも注目してほしいのに、と思ってただけに、木蓮さんの感想に「それな!」と膝を打ちました。世界中のさまざまな文化や遺跡をぶちこみまくってなお辻褄を合わせる脚本の構成がいいのに、この映画が19年前に公開された当時、そこのところをスルーして宣伝されたせいで「独りよがりなアート系?」と誤解されてしまい、もったいなかったですね。ま、私も誤解してた一人ですがw
hedgehogさん
凄そうなシステムですね。4Kだけでも羨ましいのに〜( 。・_・)ジッ
リバイバル上映でここまで入ると予想してなかったんでしょうね。
分かっていたら、もう少し良い環境のところで上映したかも。
この映画の前に撮った『ザ・セル』はヘンテコなSFってだけだったので、当時よく考えればアート系じゃないとわかった気もしますが、今回観られたので結果オーライです。
懐かしい映画ですね。絵本みたいなお話の絵の部分をぐっと広げて見せたという感じの映画だったように思います。再公開時もアート系映画の扱いなのが面白いというか、観客層を狭めてるような気も。CG全盛期前に作られた映画としての歴史的はありますよね。(もうこの先は作られなそうな気もするジャンルなのかなって気もしてまして。)
einhornさん
確かに、絵本みたいってそのとおりですね。
そうそう、私もアート系の作品だと思い込んでましたが、まだファンタジーの方が近いかも。
CGを一切使わないというのは、もはや贅沢なことですよね。