世界の映画祭で観客賞を席巻した『私たちは、ちょうどいい。』をシネマルナティックで観ました。
閉館が発表されてから観客が増えている様な〜、そう言う自分もですけど〜。

Bob Trevino Likes It 2025年米 102分
ストーリー
住み込みのヘルパーとして働くリリー・トレヴィノ。幼い頃に母に捨てられ、自己中心的な父には振り回され、孤独を抱えながら生きていた。電話にも出ない父と連絡を取ろうとSNSで父を探したリリーは、父と同姓同名の見知らぬ男性ボブ・トレヴィノに友達申請を送ってしまう。建設会社で働きながら妻ジーニーと支え合って生きてきたボブは、偶然つながったリリーの孤独に気づき、彼女にそっと寄り添うようになる。何気ないメッセージのやり取りを重ねていくうちに、リリーとボブの間には少しずつ特別な友情が芽生えはじめる。
キャスト
リリー・トレヴィノに『NOPE/ノープ』のバービー・フェレイラ、他人のボブ・トレヴィノに『オデュッセイア』のジョン・レグイザモ、リリーの父のボブにフレンチ・スチュワート、リリーの雇い主ダフネにローレン・”ロロ”・スペンサー、ボブの妻ジニーにレイチェル・ベイ・ジョーンズなど。
監督はトレイシー・レイモン。
ネタバレ感想
トレイシー・レイモン監督の実体験に基づく話。
主人公のリリーは4歳の時に母が出ていってから父と二人暮らしだった様ですが、その父親が朝ドラに出てくるレベルの毒父で、抑圧された生い立ちから自分に自信が持てず、相手を怒らせることを恐れて言いたいことも言えない性格。自立しているのだから毒父はさっさと切り捨てれば良いのにと思うけれど、友人も少なく孤独で不安なため、父親からの愛情を諦め切れない。
そんな時SNSで父と同姓同名で、世代も父と同じボブと出会います。
リリーの孤独を見抜いたボブは彼女を気遣い、父親がわりを見つけたリリーは有頂天に。
自分を気にかけてくれる存在が、彼女に自信と余裕を与え、それまで雇用関係だと思っていたダフネとも友人になり、父親とも決別できる様になりました。
年の差の異性と会っていると変に勘ぐる人が多い中で、ダフネが「代わりが要るくらいクソな父親」(意訳)とすぐに理解してくれたところが良かった。
ボブの妻ジニーが心配するのも理解できます。
ボブの方も、ひとり息子を亡くしてから、妻と静かに暮らす以外は友達も作らず仕事一筋だったのが、気にかける存在ができたことで、心の支えが取れたようで、会社を辞める決心をした矢先倒れてしまいます。
監督はボブとは家族ぐるみで9年以上交流したそうで、今作のDIYショップのレジ係はボブの娘さん。ボブの家族は監督にとって「chosen family(自ら選んだ家族)」だそう。
自分にとって大切な人やものが分かり、自分自身も大切にすることができる様になリました。
彼女にとってはまさに運命の出会いで、恩人だったという良いお話でした。


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