本当にこれで終わり?『X-MEN:ダーク・フェニックス』(ネタバレ感想)

本当にこれで終わり?『X-MEN:ダーク・フェニックス』(ネタバレ感想)

シリーズの集大成、これが最後と盛んに宣伝している『X-MEN:ダーク・フェニックス』を観ました。確かにこれが最後かなと思わせる内容でしたが、正直これが最後というのも何となく不完全燃焼。

DARK PHOENIX  2019年米 114分

X-MENシリーズ

X-MEN』(2000)、『X-MEN2』(2003)、『X-MEN:ファイナルディシジョン』(2006)の旧3部作、メンバー若返りのシリーズ『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)、『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014)、『X-MEN:アポカリプス』(2016)に続く第7作目。他『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009)、『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013)、『ROGAN /ローガン』(2012)のスピンオフ3作も含めると、本作はシリーズ第10作目。

キャスト

ジーン・グレイに「ゲーム・オブ・スローンズ」で大活躍のソフィー・ターナー
スコット・サマーズ/サイクロップスにタイ・シェリダン
カート・ワグナー/ナイトクローラーにコディ・スミット=マクフィー
オロロ・モンロー/ストームにアレクサンドラ・シップ
ピーター・マキシモフ/クイックシルバーにエヴァン・ピーターズ
チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーXにジェームズ・マカヴォイ
エリック・レーンシャー/マグニートーにマイケル・ファスベンダー
レイブン/ミスティークにジェニファー・ローレンス
ハンク・マッコイ/ビーストにニコラス・ホルト
異星人でジェシカ・チャスティン(すごく痩せてる
監督はサイモン・キンバーグ

ネタバレ感想

映画を観終わってまず感じたのは、違和感。
X-MENはスーパーヒーローとなり、プロフェッサーXのところには大統領ホットラインが引かれ、事故があるとスーパーマンの様に呼び出されます。
心優しいチャールズは、エゴ丸出しのええかっこしいに成っていて、レイブンに「女性にばかり無理をさせて、X-MENではなくX-WOMENでは」と言われる始末。レイブンがチャールズの代わりに慈愛に満ちた生徒の母親的存在。復讐の鬼だったエリックは大人しくエコな隠遁生活を送っています。
まずその辺りで躓いていたのに、更にあんなにしぶとかったレイブンがあっさり死んでしまう。ジーンのタガを外し、ハンクとマグニートに手を組ませるだけの目的で殺された様に感じてガッカリ。

しかしよく考えてみると、
前作『アポカリプス』の時からX-MENはスーパーヒーローな存在だったし、チャールズのエゴもミュータントと人間の共存のため。前作ではレイブンが仲間を探していたし、エリックも田舎で労働者として生活していました。監督がシリーズの脚本に加わってきたギンズバーグなので、突然キャラ設定が変わったりしていないですね。(若返りシリーズはいろいろありすぎな気がするけど^^;)
違和感が強すぎるのは、旧シリーズのイメージが抜けきっていないからかも。
ただレイブンは無駄死にすぎるし、今回のチャールズは言い訳ばかりで全く良いところなし。大暴れするほど怒っていたのに、最後にチャールズの言い訳をあっさり受け入れるジーンにも拍子抜け。
ヴィランも取ってつけた様な存在で、力を手にれるとなぜ復活できるのかがよく分からないまま。せっかくジェシカ・チャスティンを使っているのに、勿体無い。

良かったのは列車のバトルシーンのエリックがカッコ良かったくらい。

ダーク・フェニックスの話としては、旧作の『ファイナル・ディシジョン』の方が納得の展開だったので、この作品で幕を閉じるのも何だかな〜という気持ちです。

 

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